介護事業所の経営者・管理者を応援する情報サイト

キリン、ビール苦味成分がアルツハイマー病予防に効果を持つことを確認

投稿日: 【カテゴリー:その他(社会・時事・医療)

「第35回日本認知症学会学術集会」で発表

キリン株式会社は、11月28日、ビール苦味成分がアルツハイマー病予防に効果を持つことを確認したと発表した。

この研究は、同社の健康技術研究所が東京大学および学習院大学と共同で実施したもの。同研究における成果は、「第35回日本認知症学会学術集会」において発表されるという。

日々の生活を通じた予防に注目が集まる

高齢者の増加が進む現在、日本では460万人、世界では2430万人近くの人が認知症を患っているとされ、国内外で大きな社会課題となっている。しかしながら、アルツハイマー病に代表される認知症には、未だ十分な治療方法が開発されていない。そのため、日々の生活を通じた予防に注目が集まっている。

これまでの疫学などの研究では、適度な量の酒類の摂取が認知症の防御因子となることが報告されてきた。特に赤ワインのポリフェノールは、認知症への効果に関して多く研究報告が存在する。しかしビールの成分については、あまり研究が進んでいなかった。

ビール苦味成分であるイソα酸に、作用がある

認知症の予防に関する研究開発においてキリンは、ホップ由来のビール苦味成分であるイソα酸に、アルツハイマー病の進行を抑制する作用があることを発見。またこの作用は、脳内の老廃物を除去するミクログリアと呼ばれる細胞の活性化と、アルツハイマー病の原因物質とされるβアミロイドの蓄積や脳内の炎症抑制により生じることを明らかにしている。

この作用は、内閣府の革新的研究開発推進プログラムImPACTでの実証試験において確認されている。

▼外部リンク

ホップ由来のビール苦味成分であるイソα酸のアルツハイマー病予防に関する作用機序を解明 – キリン株式会社
http://www.kirin.co.jp/company/news/2016/1128_03.html

関連記事

no image

認知症予防をテーマにした「国循のかるしおレシピ」最新刊、3月発売

『かるしおレシピ』シリーズの6冊目 国立循環器病研究センター(以下「国循」)は、2月14日、セブン&アイ出版よりレシピ本『認知症リスク減!続々国循のかるしおレシピ』を3月に発売すると発表した。 同書は …

no image

最新の毎月勤労統計調査結果を発表 厚労省

賃金アップ傾向が確認される 2月6日に厚生労働省は「毎月勤労統計調査 2016年分結果速報」を発表し、常用労働者5人以上の約3万3,000事業所を対象とした年報速報を示した。 それによると平均月間現金 …

no image

介護ロボットの本格導入へ 政府が上限「300万円」の補助金を創設

予算の4倍の申請が 国が交付金を活用した介護ロボットの導入支援補助事業を開始し、補助金の後押しが業界における介護ロボットの導入機運を後押ししている。 国が提示する補助条件としては、 1事業所あたりの補 …

no image

「高年齢者雇用開発コンテスト」の募集要項を発表 厚労省

高齢者が元気に働ける社会へ 厚生労働省は2月1日、高年齢者がいきいきと働くことのできる職場づくりの事例を広く募集することを目的に、平成29年度「高年齢者雇用開発コンテスト~生涯現役社会の実現に向けて~ …

no image

「自助の力養う介護を」 田中 滋慶応大学名誉教授

“25年”を迎えるまでにクリアすべき課題 慶応大学の名誉教授で、社会保障審議会介護給付費分科会の分科会長を務める田中 滋氏は、地域包括ケアの長期ビジョンをテーマとしたセミナーで「介護はお世話じゃない。 …