コンピュータを活用して、業務を少し楽にしよう(前編)


投稿日: 更新日:

 

介護業界コンピュータ利活用の現状

介護業界のコンピュータの利活用は、他産業と比較すると充分に活用が進んでいない。

 

これは、事業の主であり殆どを締めるのが対人援助サービスであるという事で本質的な業務改善を目的としたITの活用が難しい点や、コンピュータ業界出身の人材がうまく介護業界に流入せず、コンピュータを利用するマインドが高くない点などあげられるが、ケアプランや実施記録も含めて、現在の事務作業の多くをコンピュータの利用無しには困難な状況である事は間違いない。

 

そのため、既にほとんどの介護事業者が「計画作成、記録、請求といった事務作業を目的」として当たり前の様にコンピュータを利用しているが、ケアの業務効率改善や、ケアの質を上げる目的でのコンピュータの利活用はまだまだ未熟である。

 

今回は、いわゆる介護業務向け事務作業用ソフトではない、汎用的なWEBサービスを介護業務に生かす視点について、例を交えわかりやすく解説したい。

 

変化するソフトウェアの提供形式

ここ数年一般的なソフトウェアの提供形式が、いわゆるインストール型からWEB型に変わってきている(言い換えると所有型から利用型)のは皆さんご存じだろうか?

 

分かりやすく例として、年賀状の作成のサービスを挙げてみよう。

 

数年前までは、ソフトの利用方法は例外なく住所録ソフトやハガキ作成ソフトを購入し、パソコンにインストールしていたと思う。

 

現在もその形式でのソフト利用はもちろんあるが、オンライン上でハガキをデザインし、同じくオンライン上の住所録を作成し、作成したデザインを住所録に登録された宛先へ投函まで行うサービス等がここ数年で登場している。

 

つまり、パソコンにソフトをインストールしなくても、インターネットにさえ繋がればそのサービスを利用できるのである。しかも、前述のハガキ作成サービスは無料で提供されている。

 

近年、この様にインターネット上のソフトウェアを利用するという形式のサービス(つまりWEBサービス)が多く誕生している。

 

汎用的なWEBサービスを利用する事

まず、汎用的なWEBサービスの定義を説明しよう。

 

汎用的なソフトとは、業務向けサービスの対角にあるものと考えて良い。

いわゆる介護記録ソフトや会計ソフト、給与計算ソフトといった特定業務向けソフトではなく、利用目的が定まらないソフトウェアの事を指す。

表計算ソフトやワープロソフト、データベースソフトがそれにあたる。

 

つまり、汎用的なWEBサービスとは、インターネット上にあり、いつでもインターネットさえあれば接続使用可能で、かつ、業務に直結しないサービスという事になる。

 

ここまでの説明でもまだまだわかり辛いので、介護業務における具体的な活用事例を次回紹介していきたいと思う。

 



実地指導の準備はお済みですか?
実地指導に向けて対策しておくべきポイントについて、わかりやすくまとまっているPDF資料を、ぜひご活用ください。

-

執筆者:

関連記事

no image

在宅のご利用者の徘徊、危険運転リスクにどう対処すべき?

今回は認知症が原因となる事故等のリスクについて解説します。読者のあなたが在宅のケアマネージャーや訪問介護事業所の方だったとして、担当するご利用者が認知症だった場合の徘徊や運転リスクにどう対処すればよい …

no image

家庭内虐待を発見、そのとき事業所は?

今回は、在宅で起きる家庭内虐待問題を取り上げます。2016年2月の厚生労働省の統計発表によれば、2014年度における全国の家族や親族による虐待の総件数は1万6,000件弱認められ、そのうち25件が死亡 …

no image

柏市の取り組みを追うVol.2 柏市の地域医療の中核 柏地域医療連携センターの鹿野さんに聞く

目次1 全国の行政が参考にする柏市の在宅医療とは?2 「柏地域医療連携センター」の役割と設置後の変化は?3 「顔の見える関係会議」が多職種連携のベースに4 職種ごとの事業者団体がさらなる連携のカギに5 …

no image

ケアマネへの営業活動について―2 日ごろから顔の見える関係を築き、コミュニケーションを円滑に!

ケアマネジャーさんとの関わりを、前回に引き続き書きます。今回は、関係性ができた後のことについて触れてみましょう。電話での対応、利用者さんの見学希望への対応のしかた、そしてどういった情報が喜んでもらえる …

no image

第9回日本の福祉現場力を高める研究大会~KAIGO NO MIRAI未来の社会は「介護現場」から創るvol.2 介護ロボット、外国人採用、ノマドワーカー・・「介護の新たなキーワード」実践者から介護経営

「第9回 日本の福祉現場力を高める研究大会」第1部のパネルディスカッションは、介護ロボット、外国人採用、ノマドワーカー、3つの分野における実践者が登壇。NPO法人Ubdobe代表理事・岡勇樹氏が司会・ …