人材確保に向けて行うべきこと


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「介護現場は人材不足で大変です」と よく聞きますよね。それって本当なのでしょうか? 職員はいるところにはいますが、足りないところは足りていない。状況は、二極化しているように感じています。人材を獲得しようとする前に、まずは改めて、人材獲得と給与について考えましょう。

介護の仕事はろくでもない仕事か? いや、楽しいから続けている

皆さんはなんで人材不足なの? と聞かれて答えられますか。

給与が安いから?

3K(キツイ・汚ない・給与安い)だから?

などなど、介護の仕事にまつわるマイナスワードって本当に多くありますよね。実際にお仕事を続けている方はいかがでしょうか?

上記のことがすべて当てはまっているとしたら、介護はろくでもない仕事なのでしょうか。

私は、決してすべてがそうであるとは思っていません。介護の仕事を、私は楽しいから続けています。ただそれだけです。

給与も多いとは思いませんが、ちゃんともらえています。また、ちゃんともらえるように働いています(自己評価ですが……)。

いつまでも一現場職員では、確かに給与はあがらないと思います。

しかし、これは介護に限ったことではありません。どんな仕事・業種においても、責任を持つ立場になるか、部下を持つことでしか、給与って上がらないですよね。もしそうでない仕事があるのならば、紹介していただきたい(笑)。

介護保険による収入が9割である以上、構造的に考えて給与が上がりにくいのは当然

さて、話は戻り、じゃあなぜ介護職の給与は上がりにくいのか。ここが理解できていますでしょうか?

介護職の給与は、ほぼほぼ介護保険収入から支払われています。しかも、9割という大部分が、税金から給与として支払われています。例をあげるなら、施設やデイサービスなどがわかりやすいかもしれません。デイサービスの収入は利用者さんに、毎日どれだけ利用していただけているかによります。

私のような10人規模のデイサービスですと1日の収入を見積もると、1人の利用者さんが利用していただけると、ざっくりで考え、1万円の収入になります。(9,000円は国から、1,000円は利用者自己負担から)

1人(1万円)×10人=10万円

これが私の所での1日の営業での最大限の収入です。これを営業日で掛け算すれば1ヶ月の収入は見えてくるはずです。その中から家賃や水道代などの光熱費、雑費そして人件費を出していきます。

基本的に収入は毎月上限の変動もなく、同じように営業していれば将来的にも上がることもありません。その限られたお金の中で人件費を出していくのです。昇給や年齢による給与の高さなどを考えるとなかなか給与をあげるのが難しいことがご理解いただけますでしょうか。

給与を上げただけでは人材不足の解消にはならない、なぜその仕事をするのか「意味」が重要に

そして、給与が上がったらといって、人材不足の解消になると本当に思いますか?

私はならないと思います。ただ、質は向上すると思います。(給与が上がらなくていい、と言いたいわけではなく、上がるのはもちろん大歓迎です)

給与が高いだけでは、人材が増えるわけはないと思います。

介護や福祉をしている人って、給与もそうですが、「やりがい」や何かしらの「想い」を持ってお仕事されていると思います。

なぜその仕事をやるのか、意味が必要なのです。また、やったという達成感が感じられることも重要なのだと思います。

介護の仕事を通してスタッフがやりたいことはなんでしょうか? オムツ交換ですか。排泄介助でしょうか。もっともっとスタッフには、利用者さんのために「してあげたいこと」や「したいこと」があると思います。

まずは、そういった仕事に対する意味・モチベーションを把握することが必要です。それができてこそ、仕事へのやりがいやモチベーションの向上に直接結びついていくのです。

職員が主体的に働くためには、責任ある仕事を担ってもらい、自己実現ができる環境づくりを

さらに仕事を任すことも大事だと思います。

相手を信頼し、責任ある仕事を担ってもらう。考えて働く……これこそが、仕事の楽しさにつながるのではないでしょうか。

言われたことだけをこなすのは、「仕事」ではなくて「作業」です。作業をただ行っているだけでは喜びや発見・気づきが生まれてきません。

その人が仕事の意義を感じることができて、主体的に働き、喜び・楽しみが得られる。それによって自己実現が可能になり、給与がもらえる。

人材を受け入れる前に、このことについて、あらかじめ、法人や事業所として土台作りをしていく必要があると思います。そのためにも、まずは職員さんの仕事をする理由から聞いて情報収集していくことから始めてみませんか?



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