閉じた介護現場を外に開き、広い視野を得ることが介護の未来につながる―未来をつくるKaigoカフェVol.3


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外部との接点が少なく、息の詰まりやすい介護の職場

多くの介護現場では、一つの箱の中、法人内での常識がすべてになりやすいと思います。それはなぜかというと、やはり外部との接点が少ない点にあるでしょう。

関わる人がスタッフ、利用者、家族などと限定されやすく、それ以外の人とは接する必要がない、と思っているところがあるかもかもしれませんし、もしかしたら、自分たちの視野が狭いという認識をもっている人が少ないのかもしれません。

 

私自身も、そのような環境で、常に息がつまる感覚がありましたし、職員間でのちょっとした意見の食い違いや問題が起こったときにも、逃げ場がなく、追い詰められたこともあります。

 

介護は賃金の割に、自らの対応一つが利用者の方の生死にも関わる、責任の重い仕事です。その上、職員間のトラブルなどがあれば、神経がさらに磨り減ることになり、職場はどんどん疲弊したものになっていきます。

 

カフェでの対話を通じ、自らの問題的に気づき解決の糸口を見出してほしい

介護現場の悪循環の一つに、介護職間、専門職間などにおいて対人コミュニケーションのギャップが生まれることも挙げられます。私自身も、そういったことを当事者として強く感じていたので、何とか突破口を見いだせないかと感じていました。

そんな中で、介護に必要なものは何か? と考えたとき、何か問題が起こっても、ギャップがありつつも、それを乗り越えていける「対話力」が大切なのではないか、と感じるようになりました。

 

多くの介護職は自分の言葉や考えを持たない人が多く、管理者に言われたから、とか看護師の言うとおりにしていれば・・などと、問題が起きないことを第一に考えてしまう、受け身で保身にまわりやすい傾向があるのかもしれません。

しかし、これからの介護の未来を考えたときに、先輩や上司がもしそのような姿勢、態度であったなら、自分なりの夢を抱いて介護の仕事を志そうという若者が、ついてきてくれるだろうか? 見せる後ろ姿はあるのだろうか? と感じました。

 

カフェでの対話を通じて、自らの問題に気づき、解決する糸口を見出せる人を増やしたいと思ったことも大きいです。

自分の頭で考えることができない人は、多くの場合、人の言うことに安易に流されてしまいがちですし、責任も持とうとしません。

それこそが介護現場の悪循環を増長させることにつながっていると思っていたので、まずは自分の言葉を持ち、上司や身近な同僚から言われた言葉に対しても、ぶれない軸を持って自分なりの意見を伝えられる介護職が増えていく必要があると、考えました。

 

自分たちの常識がすべてでないことを知り、広い視野を得る。介護現場を外に開き、もっと夢のある職場にしたい

私がカフェのような場を始めたのは、閉じた介護現場を外へ開き、自分たちの常識がすべてではない、ということを知る機会を持ってほしいと思ったからです。

そこで広い視野を得て、さまざまな取り組みや新たな業界の流れを知ることで、自らの組織や法人以外でも自分の力を活かせる場を得ることができるかもしれない。そうやって将来の選択肢の幅を広げ、夢のもてる介護職を増やしたい、という思いがありました。

 

カフェでは、現場の介護職や他専門職以外にも、経営者や保険外サービスを行っている人、学生や介護家族、一般企業の方など、多くの方との接点を持つことができます。

そのつながりから、地域でともにイベントや勉強会を開催したり、また現場と並行して、介護講師の仕事を始めたり、WEB上で介護コラムの連載を始められたり、自分が活かされる場を見出して、毎日をいきいきと楽しまれている方も増えてきています。

 

これからも、自分の頭で考える介護職を増やし、介護を外へ開き、明るくしていくことができるようなつながりづくりに貢献できれば、と思っています。

※対話から気づきが深まるカフェの「場」

 

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