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介護事業所で女性に活き活きと働いてもらう方法ー2


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ライフステージに合わせたシフトや雇用形態で女性特有の多様な働き方をサポート

ご主人の扶養の範囲で働きたい人、シングルマザー、自分の親の介護をしながら働く人・・・「女性職員」とひと口に言ってもその状況はさまざまだ。共通するのは、女性は家族のために時間を費やさなければならないことが多い、ということだ。そのため、長時間の勤務が難しかったり、働ける時間帯が限られてしまうこともある。

 

そこで、平日なら何時まで勤務ができるのか、残業や夜勤・土日祝日勤務が可能か、など、個々の状況を勘案した上でシフトを組んだり、ライフステージに合わせて雇用形態を変更する(子供が小さいうちはパート、手が離れて夜勤もできるようになったら正職員)などの工夫が必要になってくる。

 

その際、忘れてはならないのが、フルタイムで働けない者の代わりに夜勤などの負担を担ってくれる職員への心配りだ。そうした職員に対し、「ありがとう」「助かるよ」などの声掛けはもちろん、賞与や一時金、特別休暇といった目に見える形での「感謝」をぜひ示してほしい。そうすることで、「私ばっかり大変な思いをして」といった不満を抱かせずに済み、また、「会社は自分をきちんと評価してくれている」と、モチベーションアップにもつながるのである。

 

社会保険への加入は、長く安心して働いてもらえるための大事なポイント

小規模な事業所では「本当は社保への加入義務があるけど、社会保険料が高すぎて・・・」というところも少なくない。保険料負担の重さは、日々事業主と接している筆者もヒシヒシと感ずるところである。が、実は「社会保険への加入」というのも、長く、安心して働いてもらうための大きなポイントなのだ。

 

以前こんなことがあった。

関与先のあるパート職員が、持病の療養のため休業することになった。彼女は「自分はシングルマザーなので、仕事を休めば収入がなくなり、子供の食費にも事欠くようになる」と、不安な気持ちを筆者に話してくれた。が、その会社は、重い保険料負担に苦しみながらも積極的に職員の社会保険加入を勧めていたので、「休業しても、傷病手当金としてお給料の2/3は支給される」と伝えると、「これで子供にひもじい思いをさせなくてすみます。会社がちゃんと保険に入れてくれたおかげです。本当に有難い」と、涙声で感謝していた(彼女は病気が治った後めでたく復帰し、それまで以上に頑張ってくれているそうだ)。

 

ことほど左様に、社会保険への加入は職員にとって心強いものなのだ。

会社にしてみれば、法律で定められた義務を果たしているにすぎないのだが、それで職員から感謝され一生懸命働いてくれるのなら、保険料も決して高い投資ではないと思う。

 

※傷病手当金:一定の条件を満たした社会保険加入者が私傷病で4日以上休業した場合、給与の約2/3が最長1年半支給される。国民健康保険にはない給付。

 

管理職抜きの「おしゃべり」で、日ごろのストレス解消を

今さら言うまでもないことだが、対人援助の仕事というのは、かなりのストレスを感じるものである。一昨年の精神疾患による労災請求において、医療、福祉業界は、請求件数、支給決定件数ともに全業種中第2位だったという事実が、その過酷さを物語っている。

 

そこで、たまったストレスをどう解消するのか、が重要になってくる。女性の場合、「話す」というより「おしゃべり」でそれを発散する傾向が強い。私も女性なのでよくわかるが、ストレスの原因がなくならないにしても、「ねぇちょっと、聞いてよ!」と話をするだけで、ずいぶんと気持ちが楽になるものだ。

 

ある事業所では、管理職等抜きで日ごろ感じている不満や悩みを語り合ってもらう、という取り組みをしているという。そのお蔭で、不満を爆発させる職員が少なくなり、職場での人間関係やご利用者様に接する態度も良くなったそうだ。

 

特別な機器の導入もいらず、お茶菓子程度の経費で事業所の雰囲気が良くなるのであれば、定期的にこうした場を設けたいものである。

 

「オウム返し」で気持ちを受け止めるには相手の目を見て関心を注ぐことが大切

ふだんの会話の中でさりげなく、本人の抱えている悩みや不安を聴くことも大切だ。「最近こんなことがあってね、疲れちゃったよ・・・」「そっか、疲れちゃったんだ」と、自分の主観を入れず、相手の言った言葉をそのままオウム返しする。それだけでも、相手は自分のことを受け止めてくれたと感じ気持ちが和らぐので、ぜひ試してみてほしい。(ただし、相手の目を見て、本当に関心を持ってやらないと逆効果になるので注意!)

 

「女性の活用」と言っても、何も難しい対策がいるわけではない。

彼女たちの「生活」と「気持ち」に寄り添うことで、十二分にその力を発揮してくれるはずである。

 



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