介護業界における事業展開について―わんまいるの想い


投稿日: 更新日:

献立を考えて材料を買う料理づくりから解放!介護サービスの時間短縮にもひと役買う

弊社ではこれまでも、ケアマネジャーさんやヘルパーさんから依頼を受けて利用者様をご紹介いただき、国産100%の野菜を使った旬の手作りおかずセット健幸ディナーをお届けしてきましたが、今年4月の介護保険制度改正以降、自治体をはじめ、社会福祉協議会、地域包括支援センター、居宅介護事業所、デイサービス、特別養護老人ホームなど、介護業界に関わる多くの皆様からのお問い合わせをいただけるようになってきました。

(弊社HP【自治体との連携 わんまいるの取組事例紹介】を参照)

 

ヘルパーさんの業務負担の軽減策として、介護業務に専念できるよう、調理の時間を省くために、保険外サービスの、買い置きができて食べたいときに湯煎して盛りつけるだけの簡単調理、わんまいるの旬の手作り健幸ディナーが注目されています。

 

美味しくて健康的な、旬の手作りおかずセット健幸ディナー(管理栄養士がメニューを考え、栄養価の高い旬の国産野菜を使用、塩分、糖分、カロリーも国が定める規定内で、しかも天然の出汁が染み込んで美味しい)を利用することで、ヘルパーさんと利用者様が献立を考えて買物に行き、料理を作ることから解放され、利用者様への会話や介助の時間に余裕が生まれて、ヘルパー不足解消にもたいへん助かっていますとの声(埼玉県川口市主任ケアマネージャー沼口様より)をいただいています。

また、両親と暮らしていて、食事を作った経験がないヘルパーさんや、おじいちゃん、おばあちゃんのお世話は大好きで、掃除も洗濯も入浴も体拭きも得意なのに、料理は苦手というヘルパーさんが増えていているので、そんな人たちにも、わんまいるの手作りおかずセット健幸ディナーがお勧めというわけです。

 

お鍋に水を入れて沸騰したお湯に真空パック冷凍したおかずセット(3品)を一緒に入れて約5分間で出来上がります。1食主菜1品、副菜2品、お味噌汁も一緒に入れて解凍していただけます。後はお皿に盛り付けるだけの簡単調理。冷凍と言わなければ、まずわかりません。湯せんなので熱伝導がやさしくてお酒のお燗と同じく美味しく出来上がります(※ごはんのみレンジ調理です)。

 

総合事業運営を任された自治体からは、少しでも介護報酬金を節約したい、介護予防・ヘルスケアという観点、有償ボランティアサービス向上や財源確保から取り扱いを検討したい、と問い合わせをいただくようになってきました。


北海道知床産 鮭の西京焼きセット

手作り大阪泉佐野産ロールキャベツ

カタログから簡単に選べて、昔食べたホテルや一流レストランの美味しいメニューがいっぱいあるので楽しいと評判に

身体が不自由になって自分で買物にいけなくなった高齢者にとって、他人に頼んで買ってきてもらったモノが、自分の思っていたモノと違うと腹立たしいものだという話を、ケアマネさんやヘルパーさんからもよく聞きます。

 

わんまいるは、週に一度、旬の手作りおかずから全国の地域名産品、有名専門店ホテルの料理や菓子、スィーツ、飲料水にお米、お酒、日用雑貨にケア用品まで掲載したカタログを発行しています。高齢者に見てもらいやすいように、写真も字も大きくしてあり、湯煎やレンジで解凍してすぐ食べられ、しかも高齢者に合わせて量を少なくした、手作りの冷凍食品が豊富です。


わんまいるのカタログに載っている商品

お買い上げ履歴を大きな字で印字した注文書に、必要な数量を書き込む簡単な用紙にしています。注文書に書けない方はカタログに○印を付けるだけでも構いません、週に一度、わんまいる担当者(提携している地元の事業者様や有償ボランティアまたはNPO法人様等)が見守りも含めて注文の有無を御用聞きに伺います。

※ご参考

お客様のお買い上げ注文履歴が表記されている注文書

現在自治体と連携して、見守り緊急通報&わんまいる御用聞き注文アプリの開発を検討しており、スマホやタブレットからも注文できるようにして買物代行先のコンビニや寿司屋さん、ドラッグストア、家電店さん等とも打ち合わせ調整を行っています。

 

利用者である高齢者の皆様からは、自分で選べるのが嬉しい、季節を感じることができて、もう二度と食べることができないと思っていた、ホテルや専門店(昔足を運んだ)の料理が食べられるなんて嬉しい、カタログや商品が届くのが楽しみ!との声を聞きます。よく売れる商品の掲載を続け過ぎると、逆に「代わり映えしない!」とのお叱りを受けることもあります。

 

僕の理念は、足腰が弱り買物に不便を感じている高齢者や、食材から選んで買ってもそれが余ってしまう高齢者の皆様に、自宅に居ながらにして日本全国の美味しいもの食べていただけるように、お届けしたい、その一心で創業以来27年間、一般家庭専門に宅配事業をやってきました。最近では海外で暮らす日本人駐在員や日系の皆様からも問い合わせが入り出し、海外への輸出も始める計画です。

 

経費削減・・ 特別養護老人ホームやサービス付き高齢者住宅、デイサービスなどからの問い合わせが急増!

 

最近では、管理栄養士や調理人を採用して施設内調理をしている介護施設様から、昼と夜の間の人件費が無駄なので、経費を少しでも節約してその分、美味しさの向上やメニューの選択を広げたい、とお問い合わせが増えています。また、調理会社に委託している施設様からも、昼間はデイサービスと兼用しているが、夜は人数が少ないので材料が使いきれなくて、人件費も高くなり、割が合わないので、わんまいるさんの一人分の長期保存可能な個食パック冷凍惣菜が使いやすく便利で経済的だから検討したい、といったお問い合わせをいただきます。

 

わんまいるの場合、一品ずつの冷凍個食パックなので、余らして捨てることがなく、調理人も管理栄養士も必要なく、簡易な厨房で十分なので安く済むと重宝されています。

 

また施設などでは、一から作るとなるとメニューに限界が生じ、毎日2パターンぐらいの献立が精一杯ですが(1種類の決まった献立で選べない施設も多い)、これに、わんまいるのレンジで簡単に解凍できる軽食メニューのカレーや麺類、丼物、お好み焼きやたこ焼、グラタン、ホットケーキ、炒飯、寿司類などを追加すれば、利用者の選択肢が広がり、食欲増進にもつながります。

 

人的介助、支援が必要となった身体の不自由な高齢者にとっては、日々の食事は何よりもの楽しみ。まして週に何日か通うデイサービスでの食事のひと時は格別であるべきだと思います。特に実費負担のおやつに関しては、充実してさしあげたいと願います。

 

わんまいるは、食事だけでなく、菓子スィーツも全国の専門店と提携し、作り立てを急速冷凍して一個からお届けしています。したがって施設内や事業所内で在庫を持つ必要がありません。事前に利用者様にカタログを回して選んでいただき、注文を代行してもらうだけで、バラでの納品が可能でお召し上がりいただけます。またデイサービス利用者様のご自宅用として受注を代行いただき、事業所まで納品したモノを送迎時に利用者様宅までお届けいただくことで、利益を取っていただけます。

 

保険外サービスのわんまいるのこだわり冷凍食品をうまく活用いただくと、利用者様も喜び、事業者側も経費節約や収益確保が可能です。

デイサービスやサービス付き高齢者住宅も顧客獲得競争の時代に突入、いかに差別化を図れるか? 保険外サービス導入の工夫も重要に・・

僕は仕事柄、デイサービスさんなどの高齢者施設へお伺いする機会が多いのですが、旧来からのいわゆる老人ホーム的な施設様と、くつろぎ的なサロンのような施設様と両極端を感じます。建物が古い、古くないは別として、整理整頓、掃除が行き届き、何より明るくて笑顔での挨拶、親切、丁寧な対応が行われているかなど、気配りが求められていると感じます。そんな施設様は、食事の提供やサービスにも研究熱心に取り組まれているように思います。

 

今後、介護保険制度から自治体に運用が移行される要支援の方に対する予防介護事業(総合事業)ですが、進化していく過程では、いかに多くの利用者に来ていただけるかがポイントになると思われます。今後は介護業界外のNPO法人やボランティア、我々のような民間事業者も関わってきます。当然口コミは大切です。悪い噂は広がり、良い噂も広がります。いかに差別化を図るか、そんな意味においても高齢者の一番の楽しみである「食」にこだわることは重要だと思っています。

 

介護保険外サービス(実費)である「食事」。質の高さが求められる市場だが・・

 

これからは、団塊世代が後期高齢者となる超高齢化時代に突入し、厚生年金需給者の比率が高まってきます。多くの高齢者が住み慣れた地域、しかも自宅で住み続けたいと願っています。そして彼ら彼女らは高度成長時代に現役生活で贅沢な暮らしをしてこられました。口もそうとう肥えている方が多く、健康への意識も高くなってきているものの、ほとんどの施設や事業所では弁当箱に入った配食サービスを提供されているのが実情です。味や品質は、会社は違えども似たり寄ったりで、価格重視のものばかり。利用者に選択の余地はありません。

 

つまり、これからは、介護保険外サービス(実費)である「食事」の質の高さが問われる市場になってきます。

しかし多くの食品が保存料を使った弁当や食中毒防止のための揚げ物主体のおかず、濃い味付けの料理が多いのが現実です。

食べやすい汁物や煮物、鍋物、あんかけ類はほとんど配食サービスのメニューには使われていないのが実態です。これから寒くなる季節、煮物、鍋物は良いですよね。でも、自宅で一人暮らしを続ける高齢者の方には、なかなか手の届きにくいメニューであることが現状です。

 

高齢者の居場所づくりと働く場所づくりが介護予防に

 

僕は正直な話、健康寿命を延ばすには、食事と運動、生きる目的、意義、生きがいが必要だと思っています。

 

できれば仕事に出来る限り従事したほうが、元気に暮らせると思います。仕事柄、僕は漁業や農業に従事している生産者の皆様と提携していますが、皆さん歳がいっている割にはすごく元気で、僕よりも腕相撲が強い後期高齢者の方がいくらでもいます。退職され、そのまま都会の自宅で過ごす、僕はこれが、一番あかんのではないかと思っています。少なくとも脳や身体を動かす何らかの仕事をすることが大事だと思います。

 

弊社の冷凍食品は手作りで真空パックで急速冷凍しています。お年寄りの方でも真空パックや袋詰めの仕事ぐらい、十分に出来ると思います。

また、元気な高齢者が身体の不自由な高齢者を見守る、サポートすることも必要でしょう。さらに高齢者同士、本音で語り合える場所や仕組み作りも必要と思います。ストレッチやリハビリなど体のケアも必要でしょう。

 

アベノミクスの第三の矢である、「介護離職ゼロ」にするためにも、業界、業種の垣根を飛び越えた、官民一体、介護、福祉、商工、住民ボランティアなど、地域全員が連携し、活躍することが必要だと思っています。

 

師走を迎え、寒さも一段と厳しくなりますので、暖かい場所から寒い場所への移動、お風呂やトイレでの脳梗塞、心筋梗塞、施設内での風邪やインフルエンザなど、感染には十分ご自愛いただけますよう、我々わんまいる一同、冬場の見守りも十分に気をつけて皆様とも連携してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

-

執筆者:

関連記事

no image

問題職員を雇い続ける余裕はない!解雇に向けた正しい手順とはー4

 今回も、問題職員の解雇の方法です。退職勧奨をしても全く応じる気配が無い場合、やむを得ず解雇を言い渡す場面をみていきましょう。  前前号で解説した普通解雇と懲戒解雇の違いを、覚えていますでしょうか。「 …

no image

起業のために必要な10のポイント―5.保険

だれだって、事故は起こしたくない。事業を担う経営者であればなおのこと、リスクは回避したい。でも、どんなに気をつけていても、事故は起こってしまうこともある。特に賠償責任は必ず入らなければならない保険だ。 …

no image

介護業界にも影響!!平成27年度補正予算について

目次1 平成27年度厚生労働省補正予算は6,874億円2 「介護離職ゼロ」に直結する緊急対策 1,384億円3 約12万人分の在宅・施設サービスの前倒し4 介護ロボット 300万まで補助額100% 平 …

no image

介護事業所における健康診断について

介護業務に従事する者には、対人援助からくるストレスや介助作業に起因する腰痛など、心身に過度の負担がかかりがちである。そんな職員たちに元気に働いてもらうためには、健康診断は欠かせないものだが、その頻度や …

no image

有料老人ホームへの指導強化について

前回のコラムにてこれからの介護業界を生き残るためには、在宅扱いとなる住宅の重要性をお伝えしましたが、今回は4月22日に厚生労働省老健局高齢者支援課より各保険者に出された介護保険最新情報vol.547の …