業務効率化

どうすれば、介護事業所の生産性向上が進む?

投稿日: 更新日:

最近、介護業界でもICT化でロボットの開発が進んでいるんだって!!僕も、働かないで、遊べる未来も近いね!!

やれやれ…ICT化は業務の生産性を向上するために利用するのじゃ。人が働かなくても良いのは、もう少し先かのう?

やっぱり、楽することは難しいね。僕も、ICT化についていけるように勉強しよう

国の施策として介護事業所でのICTの導入による事務の効率化と介護負担の軽減や介護ロボットの開発が促進されています。

介護職の慢性的な人手不足に対応するために介護の生産性を向上し、介護職の負担軽減のためのどんな取り組みがあるか紹介します。

生産性向上

介護事業所の現状について

介護職の慢性的な人員不足

介護事業所の人員不足は慢性的と言われています。平成28年の介護労働実態調査では、介護サービスに従事する人の過不足感を調べたところ、

「大いに不足」「不足」「やや不足」と感じている人の割合は62.6%
「適当」と答えた人が37.0%

でした。

不足する理由は、

「採用が困難」 73.1%
「事業を拡大したいが人材が確保できない」 19.8%
「離職率が高い」 15.3%

現状では介護人材が必要だが集まらないという状況です。

平成12年には55万人だった介護職が12年後の2013年には171万人と5倍に増えています。現在も介護認定を受けた高齢者が年々増加しているので、介護人材の不足している現状は続きます。

厚生労働省によると、2025年には約253万人必要とされていて、約38万人が不足していると言われています。しかし、それに見合う人材が確保できるかが課題となっています。

介護職の残業について

介護労働者の不満の1つに残業の申請がしにくいという実態があります。介護労働者の労働組合である日本介護クラフトユニオン(NCCU)の2017年9月22日のアンケート調査によると、介護職に対する不満の原因が

「残業代を申請しづらい」と答えた人が44%
「残業を自主的に行っている」と答えた人数は25%
「残業を認めてもらえないために報告していない」と答えた人が23%

という結果になりました。

仕事量は増えているにも関わらず、残業代はもらえないという厳しい実態があります。

厚生労働省は介護人材不足に対応するためICTを利用し、の文書作成の効率を上げて介護職の負担軽減や仕事の効率化の向上を図っています。また、ニーズに合った介護ロボットの開発促進に取り組んでいます。

介護事業の生産性向上の利点とは

介護事業の生産性向上のメリットは多々あります。

従業員の負担が減る

施設介護の場合は、入所者の毎日の食事や排泄、入浴などのチェックや日々の介護記録に加えて介護日誌、そして、月末にはモニタリングなど介護業務以外に文書を作成する手間が必要です。

それだけでなく、入退所者のチェック、空き室の管理、給付管理など膨大な事務作業もあります。

しかし、ICT導入により、従来紙の書類で作成していたデータを一括でソフトが管理出来るようになったため、書く作業に時間を取られずに介護業務に集中できます。

このようなことを行なうことで、介護職の業務を効率化出来、文書作成に掛かる時間を3分の2に減らすことが可能になりました。

最近では、介護職員がタブレットに直接、入力できるシステムを導入し、事務作業を効率化することによって人材不足に対処している施設が増えてきました。

事業所の介護スタッフの定着率が上がる

一般的に負担が減り残業が減ることにより、介護スタッフの定着率が上がります。

従来、残業が多く、給料が安かったので、介護スタッフのモチベーションが上がらず、不満が募り、離職する人が後を絶ちませんでした。

しかし、ICTなどの導入により引継ぎの手間が無くなったり、文書作成の手間が削減されたりして、仕事がしやすくなり、介護スタッフの定着率が上がりました。

介護事業所の生産性向上には何をする必要があるか

業務フローの改善・構築

現状の業務分析を行い、業務をスリム化します。ある施設では、利用者が増えたり、ADLが低下したりしたことで業務や連絡ミスが出てきました。

それによって、コミュニケーション不足になったことや連絡帳の記入ミスが生じたことなどが現状であったために次のような業務フローの改善と構築を行いました。

  1. 各職員の業務を分かりやすくスリム化する
  2. 記録などの事務業務時間の削減
  3. 利用者情報をしっかりと管理し、全職員が業務情報を共有
  4. 入居者情報や業務情報の共有、記録時間削減のためのソフトウエアの導入
  5. 事務作業の効率化
  6. 入居者、業務情報の共有
  7. 全職員が同時に利用可能な業務フローの実現

このように、ICTを導入することで業務フローが改善出来、業務のスリム化を実現しています。

ICT導入による事務の効率化

ICT導入の方法として、介護ソフトを導入することで、事務作業の生産性が向上して効率化できます。

施設でのソフト導入例

介護ソフトに入っている機能は次のようなものがあります。

  1. 職員のシフト管理
  2. 利用者情報管理機能
  3. 入退所者管理
  4. 施設サービス計画管理
  5. リハビリ計画管理
  6. 利用者実績管理
  7. 保険外サービス管理
  8. 保険請求データ作成
  9. 介護日誌管理(バイタル、食事、排泄、入浴、経過記録等)
  10. ipadによる介護記録

ipadとパソコンが連動していて、日々のケア記録をipadに入力すると、そのままソフトで管理され、それを転記する必要がありません。

すべての事業所に給付管理ソフトを導入することで、煩雑な給付の計算などをソフトが自動的に行なうようになります。

IoT導入による効率化

IoTとは、Internet of Thingsの略語で、モノのインターネット化という意味です。モノのインターネットとは、センサー・クラウド・人工知能・ヒトがインターネットでつながることです。

少子高齢化が加速する今、IoTの利用が勧められています。

日常生活すべてにIoTを導入してしまうと、プライバシーの侵害となる場合もあります。

しかし、その人の見守りを行いたい部分だけにセンサーを取り付けることが出来るのがIoTです。

例えば、動きをセンサーが検知したときに通知するようなドアセンサー型IoT、エアコンを遠隔操作できるIoTなどがあります。

ある介護付きホームでは、センサー導入を進めています。導入により、介護スタッフが24時間、リアルタイムで入居者を把握出来るため、迅速な対応が可能になりました。

そのため、ナースコールの回数が減り、業務の効率化につながっています。

介護ロボットの導入

介護ロボットには、介護支援型、自立支援型、コミュニケーションセキュリティ型があります。

介護支援型は介護職員の腰痛など負担を軽減のために入浴・排泄など介護業務のサポートを行なうロボットです。

自立支援型ロボットとは、リハビリ、歩行、食事、読書などの自立を支援するロボットです。

コミュニケーションセキュリティ型ロボットはコミュニケーションを取ることでメンタルケアをする効果があるロボットです。センサーなどで見守りを可能にするロボットもあります。

介護事業所の業務を効率化するにあたって掛かる費用はどれくらいか

介護ソフト導入の値段

介護ソフトには、ASP型とパッケージ型があり、最近はオンラインで接続されているASP型ソフトを取り入れる事業所が増えています。

  • ASP型ソフトは、初期費用が比較的少額で済み、月額¥5,000~\40,000です
  • パッケージ型ソフトは初期費用が数百万円で月額\5,000~\10,000くらいです

介護ロボット

利用者様の運動補助ロボット

販売価格 200万円、レンタル価格139,000~8,200,000円
(法人向け5年レンタルの一例)
初期導入費用 月額432,000(税込み)+140,400円(税込み)5年間支払い
5年総額で8,856,000円

介護予防コミュニケーションロボット

販売価格 670,000円
レンタル価格 124,000円~724,000円

セラピー効果ロボット

販売価格 388,800円~453,600円
レンタル価格 124,000円~724,000円

他にも多数の介護ロボットがあります。

まとめ

介護ロボット導入補助やIoT補助金やIoT助成金がありますが、手続きが面倒なことと介護ロボットに関しては値段が高いので導入事例が少ないです。

今後、開発が進んで、ICTやIoT、ニーズに合った安価な介護ロボットが現場で多く利用され、社会問題が解消されることを願っています。

5/5 (2)

この記事を評価する

-業務効率化

執筆者:

関連記事

記録

業務に必要な介護夜勤記録!その目的と書き方は?

夜勤終わった後、介護の夜勤記録作成するの面倒だなぁ~眠いし、散歩したいし、ドックフード食べたいし カイポチよ、介護夜勤記録は重要やぞ。もし、事故が起きて、訴訟問題が起きた場合、記録は法的証拠にもなるの …

介護日誌

介護日誌を書く重要性

介護事業所を経営されているみなさま。介護日誌についての重要性はご存知でしょうか。もちろん介護日誌を記録されていると思いますが、その目的や書き方など職員間での統一はされているでしょうか。 この記事では、 …

ソフトウェア

介護のソフトウエア導入のメリットは?効率化と負担の軽減!

カイポチの事業所で、介護のソフトウエアを導入したと聞いたが調子はどうじゃ? すごい便利だよ!社員の採用から業務効率化まで様々なことをしてくれるよ!おかげで残業時間が減ったのー! ほう!そんなに優れもの …

エプロン

介護用エプロンの作り方を詳しく解説!

介護エプロンってすぐ汚れるから、すぐ買わなければいけないし、コストが掛かるな… 実はエプロンって簡単に作ることが出来るんだよ~。手間は掛かるけど、コストは抑えられるかな エプロンって作ること出来るんだ …

介護保険報酬請求システム

介護保険報酬請求システムで業務を効率化しよう

介護事業を営む事業主にとって、収入の柱である介護保険報酬の請求は毎月欠かさずに行う作業だと思います。そんな介護保険報酬の請求を効率化するシステムをご存知でしょうか? 今回の記事では、介護保険報酬請求シ …