独立開業・起業

介護事業所の備品を卸売業者から調達するにはどうすればいい?


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ふくろうさん!どうすれば、備品調達って出来るの?

まずは、自分で調べるのじゃ。それも、勉強じゃ

そうだ、カイポチ!勉強じゃ!

ふぇ~勉強嫌いだよ~。備品調達誰か教えて~

介護事業の立ち上げを検討している方へ。介護事業を初めて開業する際、どこから備品を調達すればよいか、分からないと思います。

フランチャイズに加盟していればフランチャイザーが一括で備品購入してくれますが、自力で開業しようとする方はそうはいきません。

今回は、介護事業を始める際に、必要となる備品について説明します。一読し、今後の経営のお役に立ててください。

備品

そもそも卸売業者ってなに?

卸売業者とは何でしょうか?

介護事業立ち上げの際に、必要な物品をどのようにして調達しますか?メーカーから取り寄せる、またはリースを利用するなどさまざまな方法がありますが、メーカーと購入者の中立的立場の業者から商品を調達する場合もあります。

このとき、中立的立場になっているのが「卸売業者」です。つまり、卸売業者とは、「メーカーから商品を仕入れ購入者に届けている」ということになります。

卸売業者を利用する顧客は、主に企業です。通常は、業者でなければ卸売業者と接することがないため、分かりにくいかもしれません。

さまざまなメーカーのさまざまな製品を取り扱っているということから、「流通の効率化や利便性を追求した業者」なのです。

なぜ企業は卸売業者を間にはさみ取引をするのでしょうか?

卸売業者は、「さまざまなメーカーのさまざまな製品を取り扱っている業者」です。

たとえば、パソコンなどのOA機器を購入したい場合、多くの購入者はインターネットやパンフレットを見ます。

そして、良いと思った商品を購入するわけですが、仮に、パソコンはA社でプリンターはB社と機械によって違うメーカーのものを選ぶとメーカー取り寄せの場合ではそれぞれに送料がかかってきます。

しかし、卸売業者は、さまざまなメーカーの機器を取り扱っているので、A社・B社どちらの機器を購入したとしても1回の配達で、送料もそのつど上乗せ、といったことがありません。

また、見積もり・納品・受領書作成なども一度で済むことから作業の効率化に繋がっていきます。

卸売業者からどのような介護事業所の備品を調達できる?

一般に卸業者は販売にあたり最小ロットを定めている、小売店以外への販売を行っていない場合が多いです。

しかし、最近はECサイトの増加に伴い1商品1個からでの販売にも対応する卸業者が増えてきました。

ここでは1介護事業所でも利用可能な卸業者を前提に説明します。

通所介護

OA機器

電話・ファックス・プリンター・パソコンは運営上必要となります。

電話は事務所に設置する固定電話や送迎時に所持する携帯電話が必要です。

通所介護の規模にもよりますが、バス数台を使って送迎が必要な場合には、最低でもバスの台数分の携帯電話を用意します。

物品を収納する棚

通所介護では、レクリエーションが多様です。本やボールなどの物品を使用することが多いので、本を収納するための本棚や、その他物品を収納する棚が必要となります。

机、イス

利用者が使用する分はもちろん、職員もホールで見守りをしながら記録作業をする場合があるため2台ほど余分に設置しておくと便利です。

ホールに設置する机は角のあるものだと怪我に繋がる恐れもあるので、円形のものを選びます。

事務所に設置する机やイスについては、時期により職員の人数も異なるのでメインで設置するものとは別に、折りたたみ式のものを用意しておくとよいでしょう。

ベッド、ベッドマット

利用者が休憩する際に使用します。離床できず、ベッド上で食事をする場合もあるので電動式のベッドを用意します。

カルテファイルやカルテ庫

個人情報をはさむためのカルテファイルは、厚紙などの弱い素材のものだとすぐに傷んでしまうので、プラスティック製のしっかりしたものを選びます。

住所や電話番号など個人情報が記載されているものなので、カルテを収納するためのカルテ庫はカギ付きのものにしましょう。

食事関連用品

食器、箸、スプーン、フォークに加えて「自助食器・自助スプーン・自助フォーク」も必要です。自助食器を使用するほどではないけれども食器が滑りやすい、といった方のために、食器の下に敷く「滑り止めマット」も便利です。

入浴関連用品(滑り止めマット、バスマット、踏み台、シャワーチェア、置き型の手すり)

入浴場は滑りやすいので、滑り止めマットは必需品です。置き型の手すりについては、入浴場内に設置された備え付けの手すり周囲以外の場所で、立ち上がりが必要な時などにあると便利です。

石鹸や消毒液

集団生活の場なので、ウィルスなどの感染症対策に必要です。

訪問介護

机、イス

訪問介護の場合は、事務室や相談室に設置する職員用の机やイスが必要となります。個人の机やイスに加えて、相談室用にはご家族・職員が話し合いをする際に使用する大き目の机を用意します。

パーテーション

介護相談に来られる方や利用者のご家族との話し合いの際に、プライバシーに配慮するために使用します。

OA機器

電話・ファックス・プリンター・パソコンは運営上必要です。

訪問看護

医療備品

体温計、血圧計、パルスオキシメーター、聴診器、手袋、マスク、消毒薬、包帯、アルコール綿、保湿剤、ドレッシング材、絆創膏など

訪問看護では、さまざまな物品が必要なのでバッグにひとまとめにして持ち運びます。事業所立ち上げ時点には、すべてを揃えて用意しておく必要があります。

机、イス

事務所で使用します。「看護師の人数+2台」は最低準備しておくと便利です。

OA機器

書類を作成し管理するために、パソコン・ファクス・プリンターを準備します。

電話は、事務所に設置する固定電話と訪問の際に所持する携帯電話が必要です。

介護事業所の備品の調達に卸売業者を利用するメリット・デメリット

メーカーと業者の中立的立場である卸売業者を利用するには、もちろんメリット・デメリットが生じてきます。

また、卸売業者を利用せず、直接メーカー側から購入する方法やリースにも、それぞれメリット・デメリットがあります。

(卸売業者を利用する)メリット
  • まとめて発注することにより送料が安くなる、または無料
  • まとめて発注することにより、莫大な数のメーカーから物品を調べ上げるという無駄な労力を使わない
  • 代金の支払いが一度で済む
(卸売業者を利用する)デメリット
  • 注文してから卸売業者がメーカーに発注⇒その後に配送となった場合、届くのが遅くなる
(メーカーへ)直接購入
  • 発注から配送までがスピーディ
  • 莫大な数のメーカーから良い商品を探さないといけない
  • いろいろなメーカーから取り寄せる場合、配送料がその都度かかる
リース
  • 一括購入より総額は割高になる
  • 中途解約する場合、費用がかさむ
  • 資産としてではなく経費として計上できる

介護事業所の備品の調達に卸売業者を利用する際の方法

卸売業者から商品を調達するにあたり、以下の手順で行っていきます。

  1. カタログやインターネットで購入する商品を選ぶ
  2. 購入する商品が決まったら、見積書を依頼
  3. 発注
  4. 検品(商品が届いたらすぐに行ないましょう)
  5. 受領書を送付
  6. 商品代金の支払い

見積もり~納品完了までの期間は発注する卸売業者によって大きく異なります。

早ければ5日までに納品されますが、長期休みをはさんだ場合や、卸売業者の在庫が足りなかった場合などは長くて1カ月ちかくかかることもあるので、早めの発注が望ましいです。

最近では、翌日発送の卸売業者も増えてきているので、それぞれの卸売業者の特徴をつかんでおくとよいでしょう。

介護事業所の備品の調達に卸売業者を利用する際の費用

備品の調達方法には、メーカーからの直接仕入れや卸売業者からの仕入れ、リースなどがありますが、調達方法によってかかる費用が異なってきます。

例:複合機

仕入れ方法 価格 概要
メーカーからの直接仕入れ 定価923,000円/td>

卸売業者からの仕入れ 卸価格720,000円
リース 月々20,000円 動産総合保険料含む

どうでしょうか?複合機は高額なものなので、リースを選択される方も多いですが、月々20,000円の複合機を36カ月使い続けると費用は720,000円となります。

つまり、リース開始後から3年で、卸売業者から購入した場合と同じ価格になるのです。

リースの商品には「動産総合保険料」というものが含まれます。

動産総合保険とは、偶然かつ外来事故の際の修理費用を補填するための保険です。したがって、保険料込みのリース料金であるので割高になっているのです。

最後に

いかがでしたか?
事業所立ち上げの際には、相当な費用がかかるものです。

費用がかかる上に、多くの業者の中から多くのさまざまな商品を探し発注するのには時間と労力が必要になります。

リースの場合は、諸費用は抑えられますが、ずっと払い続けなければならない「リース料」がネックになります。

卸売業者をうまく利用することにより作業の効率化に繋がるのではないでしょうか。

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