

理念は今後の経営の指針にもなるからのぉ。急がなくても、良いから納得いくものをつ作るのじゃ

よし!理念の作成頑張るぞ!
デイケアの理念を掲げるにあたって、実現可能なふさわしい理念とは何でしょうか。
理想的な理念を掲げたとしても、達成のための努力が利益相反になっている、職員の負担になっているとすれば、それはふさわしいものとはいえません。
今回は、デイケアの理念の重要性について述べていきます。
新たにデイケアの開業を検討されている事業者の方もぜひ一読し、今後の経営の参考にしていただければと思います。
デイケアの理念の重要性
「理念」とは、事業を通じてどのように社会に貢献できるのか、どのような価値観や規範に基づいて事業を行うのかを示す原点と言えます。
以下、デイケアの理念の重要性について述べていきます。
事業者自身の経営方針が決まる
組織が何のために存在しているのか、といった事業者の存在意義を、普遍的な表現で掲げる理念が重要です。
その存在意義がある上で、「○○年後にはこうなっていたい」などのビジョンを見据えることも大切です。
職員の業務の軸になる
職員あっての組織です。事業者自身だけでなく職員にとっても、その理念が業務の軸となることが求められます。
職員は、毎日目の前の地道な業務を担っていくわけですから、それが作業のようになってはいけません。
経営者層と職員ひとり一人が、存在意義とビジョンを共通して認識することが大切です。
外部環境からの信頼につながる
経営者層・職員が理念を発信すれば、サービスご利用者や地域、他事業所などの外部環境に伝わります。
事業所がどのように社会貢献に取り組んでいるのか、より深く知ってもらうことで地域や同業者、そしてご利用者からの信頼の獲得につながります。
デイケアにふさわしい理念
次に、デイケアの理念の重要性をふまえて、具体的にはどのような経営理念が考えられるのか述べていきます。
医療・介護・福祉など多職種連携を行い、地域包括ケアを推進する
ご利用者にサービスを提供するにあたり、介護はもちろん、病院や薬局などの医療分野、社会福祉協議会や地域包括センターなどの福祉分野と連携し、一体となって業務に取り組むことが重要です。
地域とのつながりを持ちケアできることは、ご利用者やご利用者のご家族にとって安心できるサービスとなります。
プロ意識を持ち、自己啓発とケアの質の向上に努める
専門職として、プロ意識を持って取り組める人材を育成すること、その上で質の高いサービスを提供できることを目標とします。
ご利用者の自立・早期回復を支援するため、ひとり一人に合ったケアを行う
ただ、自立や回復を促すだけでなく、ご利用者ひとり一人に合ったケアプランを作成し、本人も家族も安心できるサービスを提供することが大切です。
「暮らす」ことを意識し、お客様に真心を込めて接する
ケアの場は、本人やご家族からすれば生活の場です。お客様が日々の生活スタイルを保持し、ひとりの人間として愛を持って接することは、信頼関係を構築する上で重要です。
また、ご利用者の自己肯定感や社会的孤立感の解消にもつながります。
デイケアの理念を実現させるポイント
デイケアの理念を掲げるにあたり、達成目標とするポイント、注意すべきポイントについて述べていきます。
デイケアの理念達成努力が利益相反にならないか
経営者は、一企業の存続を担う者として利益を上げなければなりません。
しかし、特定の組織や顧客との経済的な利益関係により、事業所の本来の使命や理念が損なわれるようなことがあってはいけません。
経営理念は、社会的意義を唱えるものが多いので、理念と活動の両立はどの事業所でも課題になりえます。
デイケアの理念達成努力が職員の負担にならないか
ご利用者に寄り添うことは大切です。しかし、例えば、「いついかなる時でも、すべてのご要望にお応えする」というような実現が困難な理念を掲げてしまうと、職員の業務量が増え負担がかかってしまうこともあります。
何かを優先すれば、必ずどこかに負担はかかるものですが、「人 対 人」の仕事であるデイケアにおいて、ご利用者だけでなく職員も大切にすべきです。
経営者が認識する理念と職員が認識する理念に、大きなギャップがあると一体感のない理念となってしまいます。
経営理念を内部・外部に浸透させる努力をする
経営理念を内部・外部に浸透させる場合、以下のような方法が挙げられます。
- 経営理念を職場内に掲示し、視覚的情報として記憶してもらう
- 朝礼時には、経営者が(あるいは全員で)経営理念を聴覚的情報として唱える
- 経営理念にそった事業目標を定期的に発表する
- 経営理念にそったクレドを作る
- 職場内部で、上司と部下間などの「縦」と、部署間などの「横」のつながりを持つ
- 社用車や制服などにロゴを作り、マークとして企業を知ってもらう
- 定期的に広報誌を作ったり、ブログサイトを更新したりする
まとめ
いかがでしたか?
今回は、デイケアの理念を掲げるにあたり、理念の重要性や具体例、注意点などについて述べました。理念は企業が創設されてなくなるまで、ずっとあり続けるものです。
経営者自身はもちろん、職員や顧客、地域などさまざまな観点から考えて掲げることが大切です。
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