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老人ホームのフランチャイズ開業のポイント!メリットやリスクは?

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最近、高齢化が進んでいるからフランチャイズで老人ホームを開けば、儲かるでしょ

待つんじゃ!カイポチ!!そんなに世の中甘くないぞ!!この記事を読んで、勉強するのじゃ

分かったよ、おじいちゃん。もう一度勉強しなおすよ

介護事業への需要の高まりと共に、老人ホーム開業の選択肢の一つとなったフランチャイズ開業。

メリットやリスクを知りたい方、ぜひこの記事を参考にしていただければと思います。

フランチャイズ

老人ホームのフランチャイズ開業とは

飲食店やコンビニエンスストア業界では、フランチャイズを使っての事業展開が一般的になっています。

そもそもフランチャイズとは、既に本部が持っているビジネスモデルやマニュアルなどをパッケージ化したノウハウのこと。

フランチャイズ開業とは、ノウハウに従い、フランチャイズ事業者が施設や店舗を運営していく営業形態のことを指します。

最近では介護事業への需要の高まりによって、多くの企業が老人ホームのフランチャイズ開業者を募っています。

老人ホームを個人で開業するのではなく、フランチャイズに加盟して開業する場合にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

メリット

開業にあたってのハードルが低くなる

介護事業は、国の政策の中でも対策が大々的に取り上げられるなど、公的な要素を強く持っています。

また、開業にあたっては行政への届け出や介護保険制度に関する専門的な知識を要することから、他の事業に関してハードルが高いといえるでしょう。

これらのハードルを低くしてくれるのが、「フランチャイズ開業」です。

フランチャイズに加盟することによって、これらの専門的な知識を要する仕事の代行や、開業に必要な研修、また丁寧な指導がフランチャイズ加盟のパッケージには含まれています。

これまで介護事業の制度的な仕組みを学んで来なかった人でも、滞りなく開業することができる点がフランチャイズ開業の大きなメリットといえるでしょう。

開業後もサポートを受け続けることができる

介護業界においては、介護保険制度の改定が頻繁に行われます。改正の度に新しい知識を習得したり各種申請をしたりという業務が発生します。

しかし、フランチャイズに加盟していれば、本部から最新の情報が届くだけでなく、業務面でのサポートを受けることができます。

人材が確保しやすい

介護業界に対する需要は高まるばかりですが、現状では平均給与が他の業界より低いことなどから、介護職に就く人の数は思うように増えていません。

超高齢社会が進んで、ますますの人手不足が予測されます。

フランチャイズに加盟することによって人材の紹介を受けることができる場合もありますので、優秀な人材を確保しやすいことも、メリットとして挙げられるでしょう。

デメリット

ロイヤリティによる負担

フランチャイズに加盟すると加盟金や開業サポート費などの初期費用に加え、月々の売上などに応じて、ロイヤリティを払い続けることになります。

ロイヤリティはフランチャイズに加盟している限り発生し続けるため、財政的に大きな負担になります。

同系列施設の不祥事による風評被害

フランチャイズでは、自分の施設が適切に運営されていても同系列の施設が不祥事を起こした場合大きな影響を受ける危険性もあります。

こうした風評被害によって、入居者確保が難しくなるリスクは心得ておいたほうが良いでしょう。

老人ホームのフランチャイズ開業にいくらかかる?

老人ホームのフランチャイズ開業にあたっては、事業規模や形態によって異なりますが、建物の一部費用を除いて1,000万円程度は開業資金が必要になることが多いです。

以下に主な内訳の例を示します。

フランチャイズ加盟費など

フランチャイズの加盟費として200万円から350万円、サポート開業費や保証金などで50万円程度、合計250万円~400万円程度を見ておくと良いでしょう。フランチャイズによって金額は異なりますが、まずは加盟費が必要です。

物件取得費、建設費

フランチャイズ本部で賃貸物件を探してくれる場合や、既存の施設を改修して運営していく方針のフランチャイズの場合、バリアフリー化の改修工事などで100万円~数百万円規模の資金が必要になります。

フランチャイズによっては、施設自体は自分で用意しなければいけない場合もあります。自分で持っている物件がない場合には、このような形態でのフランチャイズへの加盟は難しいでしょう。

その他の費用

フランチャイズへの加盟、物件取得にかかる費用以外には、施設内の設備・備品を整備する費用や人件費などがあります。

当然ですが、人件費の支払いが滞る場合には運営していくことが難しくなります。開業後、数ヶ月の人件費は初期費用としてある程度、予算確保しておくことが望ましいでしょう。

老人ホームのフランチャイズ開業の手順

実際にフランチャイズ開業をするためには、どのような手順を踏み、期間はどの程度かかるのでしょうか。

開業を志してからすぐに仕事を始められるわけではなく、半年から1年程度の時間をかけて少しずつ準備を進めていくことが理想的です。ここでは、問い合わせの段階から、順を追って説明します。

問い合わせ・資料請求

まずは、インターネットなどで情報を収集し、自分の考えに近い運営方針を持っているフランチャイズ本部を選定します。

フランチャイズ加盟は大きな決断ですので、即決せず複数の本部に問い合わせをし、資料請求をするようにしましょう。

説明会への参加

資料を参考にして、候補となる本部を絞ったら、フランチャイズが行っている開業説明会に参加します。

全体説明会に加えて、個別相談会を開催している本部も多いので、疑問点や不明点があれば、この時点で全て質問し解決しておくと良いでしょう。

資料請求から説明会への参加までは、約1~2ヶ月の時間をかけ、慎重にフランチャイズ選定することをおすすめします。

フランチャイズへの加盟

説明会や相談会で加盟に納得できるフランチャイズと出会えたら、フランチャイズ加盟を行いましょう。

加盟にあたっては書類や面接による審査があり、フランチャイズによっては加盟申請から許可が下りるまで、数週間かかる場合もあります。

物件選定、人材採用

フランチャイズへの加盟が決定したらいよいよ開業準備です。準備開始から開業までは4ヶ月から半年程度かかります。

自身の物件を保持していない事業者にとって、最初の仕事は「物件選定」です。フランチャイズ本部の担当者と相談しながら、開業するエリアを選定。

その中で運営に適した物件を選んでいくことになります。本部の担当者は物件選定に関するノウハウを持っていますので、適宜相談しながら進めていきましょう。

また、物件選定と並行して肝心な人材採用を行っていくことになりますが、これに関しては、本部が電話受付の代行や求人情報の掲載など、事務的なサポートをしてくれます。大いに活用していきましょう。

人材採用以外にも行政からの手続きや条件などの確認がある際、本部のサポートにより円滑に進めることができます。

施設の改装工事開始

オープンの3ヶ月前後になるとバリアフリー化などのための改装工事を開始します。ここまで来ると、開業準備も大詰めです。

並行して開業地域の役所への届出や指定申請などの事務手続きも行います。

スタッフ研修

開業前にスタッフの研修と経営指導を行います。フランチャイズ本部で蓄積されたノウハウを基にした研修が行われますので、ノウハウを吸収して自分の施設運営に活かしていく姿勢が重要です。

開業

これまでのステップを踏んで、事業所番号が交付されたら、いよいよ開業です。

老人ホームのフランチャイズを正しく選ぶには?

インターネットで検索しただけでも、多くのフランチャイズ本部が表示される今日。どのフランチャイズ本部を選んだら良いか、わからなくなるかもしれません。フランチャイズを選定する際には、以下の2点に注目してみてください。

費用はいくらかかるか?

フランチャイズ本部によって、初期費用や開業後のロイヤリティには大きな差があります。

極端に高い場合や、低い場合には何か問題があるかもしれません。そのため、おおよその相場を知っておくことも大切でしょう。

相場と照らし合わせ、適切な費用でフランチャイズを募集している本部を選ぶことが大切です。

開業前後のサポートの充実

フランチャイズに加盟する大きなメリットは「サポートが充実していること」です。

開業前に手厚くサポートしてくれるのか、また開業後も問題が発生した場合や、わからないことがある際に支援が受けられるのか、説明会や個別相談会でしっかりと確認すると良いでしょう。

まとめ

専門的な知識が必要になる老人ホームの開業では、開業からその後まで手厚いサポートを受けることができます。

初めて老人ホームを開業する場合などでは、フランチャイズへの加盟は、メリットが大きいといえるでしょう。

特に、行政とのやり取りに精通していることや、介護保険制度の改正があった場合に適切な対応を取ってくれる体制は、運営していくうえでの安心感につながります。

しかし、前述したようなデメリットもありますので、両面をきちんと理解したうえで、決断することが大切です。

開業にあたってのハードルが高く、なかなか踏み出せない方にとっては、フランチャイズの制度は心強いもの。上手に利用して、質の高いサービスを提供できる老人ホーム運営をしていきましょう。

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