独立開業・起業

何が必要?訪問看護で必要な備品と費用や調達方法をご紹介

投稿日: 更新日:

地域包括ケアシステムの実現に向け、住み慣れた地域でその人らしく最期まで暮らせる社会の構築が急がれている現代。

それに伴い、ますます需要が増えていくと予想されているのが、訪問系の介護事業です。今回はその中でも訪問看護に必要な備品と費用や調達方法を解説していきます。

訪問看護事業の備品にお悩みの方は是非この記事を参考にしてみてください。

備品

訪問看護で使用される備品は?

訪問看護の現場では必須になるバイタルチェックに必要な機器や、様々な処置をする際に必要な薬品類の用意はもちろん、デスクワークの事務用品も必要になってきます。

しかし、訪問看護ステーションの設備基準では、「事業の運営を行う為の適切な広さを有する事務室、利用者の相談や申し込み受付をする専用のスペース、感染症予防に必要な設備を設けるほか、訪問看護に必要な設備と備品を用意しなければならない」となっているだけで、備品自体の明確な指定はありません。

ここで紹介する備品一覧は、サービスの提供に必要な備品と、設備基準を満たすために必要な備品になります。

訪問看護の現場で必要な備品

体温計

一般的な体温計はもちろん、脇での計測が難しい利用者のために赤外線式の体温計もあると良いでしょう。

聴診器

現場で必須の備品ですが、聴診器であればどれを選んでも問題はなさそうです。

血圧計

聴診器を挟み込むタイプのものでも問題はありませんが、複数の利用者を一度に看ることも多いので、自動で計測出来るものを選ぶと良いでしょう。

パルスオキシメーター

軽量で計りやすいものであれば問題はないでしょう。

アルコール綿

計測や処置時の清拭に使用します。用途に合ったものを選ぶようにしましょう。

カルテノート、バインダー、筆記用具

紙媒体のカルテでも良いですが、電子カルテを使用するという手段もあります。しかし、電子カルテを使用する場合は別途で端末や専用のソフトウェアを用意しなくてはなりません。

ペンライト

手元や口腔内のチェック、瞳孔の確認など様々な場面で用いられます。瞳孔ゲージが付いているものを選ぶと便利です。

瞳孔計

瞳孔ゲージ付きのペンライトを使用するならば不要かもしれませんが、瞳孔計付スケールがおすすめ。計りやすいのが魅力です。

爪切り

爪にトラブルを抱えている利用者もいますので、通常の爪切りよりもニッパータイプの方が便利かもしれません。

ドレッシング材

包帯をはじめ、ガーゼや絆創膏など複数種類の準備が必要です。

サージカルテープ

ドレッシング材の固定などに使用するため、伸縮性が高いものや肌に優しい低刺激のものなど、複数種類用意するのが望ましいです。

ハサミ

ドレッシング材やサージカルテープのカットなどに必要になります。衛生面などを考えると、普通のハサミよりも汚れが付きにくく、抗菌加工のされているメディカルシザースを使用する方が良いでしょう。

医療用手袋

適切なものを用意すれば問題はないでしょう。

綿棒

こちらも適切なものを用意できれば問題はないでしょう。

タイマー

時間を計る場面が多いので、軽量で丈夫なものが望ましいでしょう。

その他、利用者に合わせた医療用備品

さまざまな場面に対応できるように、事前に用意しておくのが望ましいですが、過剰に揃える必要はないでしょう。

訪問看護ステーションで必要な備品

事務用デスク

看護記録のまとめやさまざまなデスクワークを行います。必要な数を揃えられるようにしましょう。

会議用デスク

職員の会議だけではなく、利用者の相談や申し込み受付時にも使用します。適切な大きさのものを用意しましょう。

鍵付きキャビネット

重要な書類などを保管します。金庫を用意しても良いでしょう。

デスクトップパソコン

請求やシフト管理などの運営上必要なシステムの運用には欠かせません。可能な限り1人に1台割り当てられるように準備しておきたいところです。

ノートパソコン

デスクトップパソコンと同様の用途ですが、出先などでも使用できるため、数台確保しておきましょう。

複合コピー機

スキャナーやFAXを備えた複合機を確実に1台は設置すべきでしょう。機能ごとの機器を個別に用意しても良いと思います。

シュレッダー

利用者の情報や会社の情報を保護するためにも必須になります。

子機付き電話機

各所との連絡に欠かせませんので、必ず用意する必要があるでしょう。

オートクレーブ

滅菌処理のために必要な機器です。開設設備基準の感染予防には必要な機器にあたります。これが無いと設備基準を満たせなくなる可能性が高いので、必ず用意しましょう。

椅子

必要な数だけ、用意するようにしましょう。

ロッカー

少なくとも人数分は用意する必要があるでしょう。
※その他、医療廃棄物を格納しておくための容器なども用意しましょう。

「訪問看護ステーションで必要な備品」を用意すれば、開設の際の設備基準を満たすことができます。事務所として運営していく上で必要になる備品というのはまだありますが、それは「できれば用意したい備品」でご紹介します。

できれば用意したい備品

  • 作業用デスク
  • 鍵無しのキャビネット
  • ホワイトボード
  • 書棚
  • 冷蔵庫や電子レンジ、掃除機などの家電製品
  • デジカメ
  • 空調機器
  • その他必要な備品

これらは、余裕があれば用意すると良いでしょう。

備品はどのタイミングで用意すべきか?

サービスの提供に必要な「訪問看護の現場で必要な備品」と開設時に設備基準を満たすために必要な「訪問看護ステーションで必要な備品」は、訪問看護サービスの運営を開始する前に用意しておく必要があります。

まずは、設備基準を満たすための「訪問看護ステーションで必要な備品」の準備をし、認定を受けてから、実際のサービス開始までに「訪問看護の現場で必要な備品」を用意していきましょう。

訪問看護で使用する備品の調達方法

多くの事業主は使用する備品を用意する方法として、購入かリースを選択しています。

どの備品を購入して、どの備品をリースにするかを適切に判断することができれば、初期費用を大幅に抑えることも可能になります。こちらの項目をしっかりとチェックしておきましょう。

購入するべき備品

訪問看護の現場で必要な備品のうち、比較的安価な物

体温計や血圧計、聴診器などの使用頻度が高く、比較的安価な物は購入してしまった方が、長期的な目で見ると安価に抑えられます。初期費用の面で見てもリースの恩恵はさほど受けられないと思います。

看護現場や看護ステーションで必要な消耗品

アルコール綿やコピー用紙など様々な消耗品が該当しますが、そもそも消耗品にリースはなく、購入する以外の選択肢はありません。いかに安く購入できるかがポイントになります。

賢く備品を購入しよう

初期費用を抑える為には、購入すべき備品の費用を最小限にする必要があります。そのために、購入ルートの選別は欠かせません。

賢い備品の購入方法は、医療用品専門の販売業者からは医療用品を安価に購入すること、またコピー用紙などの医療用品以外の消耗品は事務用品専門の業者で安く購入することです。

購入する物品によって業者を使い分けることがポイントです。

リースするべき備品

訪問看護の現場で必要な備品の内、高価な物

パルスオキシメーターなどは単価が高く、数を揃えようとするとかなりの額になってしまいます。こういった高額な物は開業間もないうちはリースし、余裕ができてから買い揃えると良いでしょう。

消耗品以外の訪問看護ステーションで必要な備品

デスクや複合機などの事務所の備品、またオートクレーブなどの感染予防機器は、準備段階で購入しようとすると初期費用が高額になってしまいます。よほど余裕がない限りはリースを選択するべきでしょう。

リースのメリットとデメリット

リースの最大のメリットは初期費用を抑えることができるという点です。

さらに、最新の機器を借りることができる点、機器の故障などの対応もリース会社に行ってもらえるという点は、メリットとして挙げることができるでしょう。

逆にデメリットは、長期的な運用になると購入するよりも高くついてしまう点、またリース会社の品揃え次第では、好きな機器を選ぶことができない場合がある点です。

資金に余裕が生まれてきたら順次買い揃えていくことが、大切です。

備品の調達に必要な費用の目安

訪問看護ステーションの開設全体で、必要な資金は約1000万円と言われています。これは人件費や運営のランニングコストも含めていますし、介護報酬が支払われるまでに2か月程度かかることを計算に入れた上での試算です。

備品の調達のみであれば、購入備品で約100万円、リースで約50万円、合わせて約150万円を試算しておくと良いのではないでしょうか。

もちろん試算はこの限りではありません。備品の購入数次第でもっと費用が必要な場合もありますし、工夫次第で費用を抑えることも可能です。

まとめ

これまで、訪問看護で必要な備品、またそれにかかる費用を紹介してまいりました。

これら備品の調達費用を抑えるには、必要な備品のうち、どれを「購入」してどれを「リース」にするか、上手に振り分けることが重要だと言えます。

最初から全てを購入してしまうと、初期費用がかなり高額になってしまいますので、注意が必要です。この記事を参考にしっかりとした備品調達計画を立ててみてください。

購入した方が良い備品と、リースした方が良い備品は、人によってさまざまな意見があると思います。

「これは購入した方が良い!」というご意見がありましたら、twitterなどで教えていただけると、これから訪問看護を開設する人の助けになります。是非シェアをお願いします。

この記事を評価する

介護の開業を支援してくれる無料サービスを上手く利用することで、ご自身だけでは辛い開業準備も簡単に進められるようになります。 詳しくは、開業支援サービス(無料)の詳細をご覧ください。あなたにあった最適な開業支援をご提案いたします。

-独立開業・起業

執筆者:

関連記事

NPO

介護事業をNPO法人で設立するには?

介護事業の開業時には、法人形態として営利法人(株式会社・合同会社など)と非営利法人(NPOなど)か選べますが、どちらの形態を選んだほうが、あなたが考える事業に適しているか検討したことはありますか? こ …

備品

訪問介護に必要な備品とは?一覧でご紹介!

訪問介護事業を始めようとされている皆さま。 いざ事業を始めるにあたって、何をどのように揃えればいいか理解されていますか? この記事では、訪問介護事業に必要な備品についてご紹介します。 一読し、事業開始 …

デイサービス

通所介護(デイサービス)の設備基準とは?

超高齢社会が進む中、介護度改善の文脈でも重要視される通所介護(デイサービス)。 これから開業される方は、どのようにサービス提供を行い、介護度改善ないし社会に貢献していくかを描いているかと思いますが、そ …

比較

サービス付き高齢者向け住宅をフランチャイズ加盟で開設するメリットとデメリットや費用相場

 介護事業に参入したいけれど、どの介護事業に参入したら良いか迷っている方必見!  サービス付き高齢者向け住宅は介護難民と呼ばれている人を減らす場所として注目されています。この事業は他の介護事業より開業 …

資金

訪問看護ステーションの開業資金について解説

訪問看護ステーションの開業資金を貯めるために、かいポチくんのご飯のランクを下げて、安く済ませようかな 資金調達をすれば、僕のご飯のランクを下げなくても、開業資金を用意することが出来るよ!詳しくはこの記 …