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訪問介護のパンフレットを作るときに大切なこと

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 高齢化社会呼ばれる今日、一人暮らしの方も増加傾向にあります。それに伴い、訪問介護の事業所も増えてきました。

数ある事業所の中から、目にとまり心に届くパンフレットとは、いったいどんなものなのでしょうか。パンフレットを作る上で、大切なことをご紹介いたします。

パンフレット

訪問介護のパンフレットの重要性

訪問介護とは

 訪問介護と言うのは、身体機能が低下した状態でも、できるだけ住み慣れた家で、自立した生活が送れるように、お手伝いすることです。

そのため、ケアマネジャーや看護師、介護スタッフなど、その他専門の知識を持った人が様々な角度から利用者の方を支えていきます。

日々の関わりの中で、信頼関係を築きながら事業を行なっています。

訪問介護のパンフレットを見るのはどんな人か

 昨今、インターネットの普及に伴い、パンフレットなど冊子を手に取る機会が少なくなってきました。知りたいワードを打ち込み、検索ボタンを押すだけで、ありとあらゆる情報が出てきます。

とは言え、高齢者の方や機械やインターネットに馴染みのない方は、まだまだ沢山おられます。そのような方にとっては、パンフレットと言うのは、大切な情報源なのです。

その中で訪問介護のパンフレットは、ご本人だけでなく、ご家族もご覧になります。大切な家族の介護を、どこにお願いするかを決める大切なツールとなります。

パンフレットのどこに重点をおくべきか

 パンフレットは、カタログほどかっちりとしたものではなく、リーフレットやチラシのように1枚だけの紙でなく、数枚を一冊の小冊子にしてまとめたものです。手に取りやすく、気になるものがあれば、誰でも見ることができるのです。

パンフレットのような形は、ある程度伝えたい情報を載せられます。しかし、活字ばかりでは読みづらく、途中で読むのをやめてしまっては、意味がありません。

反対に、デザインや挿し絵などに重点を置きすぎて、中身のないものでも困ります。特に、訪問介護のパンフレットのように、高齢者の方が目にする機会が多い場合は、字の大きさ一つとっても、見やすくなくてはいけません。

色彩やデザインが、若者にとってはインパクトのあるものでも、高齢者の方にとっては、分かりにくく見にくい場合があるので注意してください。

必要な情報と安心感を伝える

 利用者の方を支援していく上で、様々なサービスがあります。身体介護や生活援助、自立支援など、利用することでご本人だけでなく、ご家族の負担を減らすことにもつながります。

どんな事に困っていて、どこをサポートして欲しいのかはご家庭によって違います。自分たちの求める支援が、そこにあるのかを知りたいのです。

身体機能が低下する事は、ご本人にとっては大変はがゆく辛いものです。加えて、自宅へ他人が来て自分のお世話をする、という事に抵抗を感じる方は少なくありません。

そんな不安を抱えている方が、安心して見る事ができるように、作成する必要があります。

訪問介護のパンフレットの作成方法

事業所の理念を伝える

 まずは、理念やコンセプトを載せましょう。理念とは「考え方」や「価値観」のようなもので、パンフレットを手にした人が共感すると、どんなところかと興味を示してくれるものです。

人間関係にも価値観の相違があるように、事業所自体との相性も大切です。

介護サービスの利用法とサービス開始までの流れ

 介護サービスを利用するには、介護認定を受ける必要があります。

  1. お住いの市役所、区役所に申請手続きをする。(ケアマネジャーが代行することも可能)
  2. 訪問調査によって要介護認定を受ける
  3. ケアマネジャーと相談しながら、ケアプランを作成する。

など、利用の仕方が分からない人のために、サービス利用までの流れを記載しましょう。

問介護サービスの内容

 血圧脈拍体温測定などの健康状態の観察に加え、身体介護や生活援助を行います。

  • 身体介護…食事、排泄、体位変換、着替え、入浴や清拭、身体整容、服薬、介助車椅子への移乗など
  • 生活援助…買い物、調理、掃除、洗濯、ベットメイキング、衣類整理や修理、通院介助や薬の受け取り

など

上記の活動のイラストや写真をつけると読者がイメージを持ちやすいです。

利用者負担額一覧表

 上記のサービスを受けるために、利用者が負担する利用料を明記しましょう。地域によって変わってくるので、あくまでも一例をご紹介します。

下記は要介護1~5の方の一割負担の場合、一回の料金です。

身体介護

20分以上30分未満 245~280円
30分以上1時間未満 388~443円
1時間以上1時間30分未満 564~643円
時間30分以上は30分ごと 80~92円

生活援助

20分以上45分未満 183~209円
45分以上 225~257円

訪問入浴

入浴 21234~1407円
部分入浴 2864~985円

このように、サービス別の料金を表などで分かりやすく載せておきましょう。

他にも事業所の所在地や電話番号を載せ、潜在利用者またはその家族が連絡を取れるような仕組みを作りましょう。

訪問介護のパンフレットを作成する際の注意点

ターゲットをはっきりさせる

 どんなパンフレットでも、まずは誰に向けたものなのか、どんな人に興味を持ってもらいたいのかを、明確にすることが大切です。そこがぼんやりしていると、中身がはっきりしないパンフレットになってしまいます。

訪問介護のパンフレットは、高齢者の方や介護を必要としている方、そしてそのご家族です。ターゲットが定まったら彼らはどのような情報を求めているのかを考えてパンフレットの中身の情報を決めてください。

小さい文字を詰め込みすぎない

 老化現象の一つに老眼があります。目のピントを合わせる機能が低下することで、近くのものが見えにくくなる症状です。たとえ老眼鏡をかけたとしても、小さな文字の羅列は、読みづらく疲れます。

パンフレットを手に取り、見ただけで読むのをやめる人もいるでしょう。読みやすい字の大きさ、字体に注意しましょう。

余白が少ないと読みづらい

文字の大きさに気をつけたら、文字と文字間や、行間にも気をつけましょう。見やすい大きさの文字でも、敷きつめられると大変読みづらく疲れてしまいます。

また、パンフレット全体も、余白が少ないと何だか窮屈で圧迫感を感じます。余白があることで、一つ一つの情報が区切られ、頭でも整理しやすくなります。

そして空間の使い方で、パンフレット全体の印象が変わります。

長く回りくどい言い回しは分かりにくい

 事業所の紹介、サービス提供の説明など、パンフレットで伝えたいことは沢山あります。もちろん、知ってもらう事は大切なことです。

しかし、伝わらなければ意味がないのです。専門用語を並べたてたり、カタカナ言葉を多く使ったり、ダラダラと長い文章は、結局何が言いたいのか分からないまま終わってしまうことがあります。

高齢者の方だけでなく、誰にとっても分かりやすい文章の方が、受け入れられやすいのではないでしょうか。

文字や背景の色が変わるだけで読みやすくなる

 加齢とともに視力が低下することで色の判別などが難しくなります。そんな色覚の低下の中、手に取ったパンフレットがぼんやりしたものでは、始めから読んでもらえない可能性があります。

高齢者にとって、青色や紺色といった色は全体的に暗く見えるので判別しにくいです。例えば、黒っぽい背景に、青色の文字というのは、大変見にくいです。

黒と白や赤と緑のように、コントラストがはっきりしている方が、見えやすいのです。

第一印象は大事

 これからますます必要とされる介護の世界。訪問介護の需要も高まってくるでしょう。沢山ある事業所の中から、読者さんの事業所を選んでもらうために、まずはパンフレットから事業所の興味を持ってもらわなくてはいけません。

ご本人やご家族の方が、「ここになら安心して任せられそうだ」と感じてもらえるような、パンフレット作りを心がけてください。読者の視点に立って作られたパンフレットはきっと心に留まるでしょう。

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