独立開業・起業

サービス付き高齢者向け住宅のチラシの作り方

投稿日: 更新日:

介護事業であるサービス付き高齢者向け住宅で開業・新規事業の立ち上げを考えている経営者のみなさまへ

サービス付き高齢者向け住宅で安定した経営を継続していくためには、入居率を上げて収入を早くに確保し、目標稼働率を達成することが肝心です。
そして目標稼働率を達成するためには、チラシを使った宣伝が効果的です。チラシは伝統的な営業・広告ツールとして、企業のブランディング等に利用されています。今回の記事では、サービス付き高齢者向け住宅のチラシの作り方を詳しく説明していきます。ぜひ今後の経営にお役立てください。

チラシ

サービス付き高齢者向け住宅にチラシが重要な理由

4人に1人が高齢者という超高齢社会に突入した現在の日本。高齢者の受け皿である特別養護老人ホームが需要増加にともない、拡大傾向にあります。しかし待機期間が長く、「いつ入居できるか分からない」といった声も多く、供給が追いついていない状況が続いています。

需要に供給が足りていない中、サービス付き高齢者向け住宅は2011年10月より「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正により登録制度が開始され、国土交通省は10年間で60万戸の整備という目標を掲げました。政府や自治体もサービス付き高齢者向け住宅開設にあたって補助金・助成金などを行っており、2017年9月現在では約22万戸が整備されています。

サービス付き高齢者向け住宅の入居率は80%弱程度で推移しています。多くの事業者が参入しており、競争率も激しくなっています。そのような中、宣伝媒体としてチラシを利用すれば競合との差別化に非常に効果的です。ポスト投函や新聞の折り込みチラシにするなど、チラシは介護する側の日常にアプローチのできる便利な営業ツールといえます。

サービス付き高齢者向け住宅のチラシ作成は業者に依頼すべき?

チラシ作成を個人で作成する場合と、業者に依頼する場合を比べてみましょう。

個人 業者
方法 手間が多いので本来の介護業務に支障が出る可能性がある。 デザイン方針を決めた後、作成会社に依頼する。手間が少ない。
費用 事業所のプリンターでは印刷代が高い。
制作するチラシが少数なら安く済む。
チラシの制作コストが安い業者もあり、発注数が多ければ多いほど安くなる。
期間 必要な時に印刷することができる。 翌日~1週間程度で完成。
注意点 チラシに使うイラストが見つからない場合がある。 信頼できる業者を選定することで、レイアウトなど、納得のいくチラシを作成できる。

個人でチラシを作成する

サービス付き高齢者向け住宅のチラシを個人で作成する場合、業務の空き時間に作成することとなり、本来の業務に支障が出る可能性があります。また、チラシに使用するイラストはインターネット上にフリー素材が多くありますが、商用不可であったり、ホームページ用であったりと印刷できる素材は限られてくるというのも事実です。
なかには介護に特化した商用可能なテンプレートが販売されているので、個人で作成することもできますが、他者と差別化するという点での効果はあまり期待できません。
仕上がったデータは施設に備えられている家庭用プリンターを使用して印刷することになりますが、1枚あたり25円のコストがかかり、年間1000枚印刷するとなると25,000円かかってしまう計算になります。
プリンターの機器代のほかに、紙、インク、トナー代などが必要なので、チラシを個人で作成するとなると手間とともに、ある程度のコストもかかってしまいます。このように個人でのチラシ作成はいつでも印刷できるメリットがある反面、手間とコストがかかってしまうというデメリットがあります。

業者に依頼してチラシを作成

業者に依頼する場合、業者によりますが1000枚のチラシ印刷で2000円~10000円前後の費用で済み、翌日~一週間程度(期間の制限がなければ安価の業者も多い)で仕上がるところが多いようです。
また、紙のサイズや材質を選ぶことができる業者もあり、施設の家庭用プリンターではきれいに印刷できないといった悩みを解決してくれます。業者に依頼すれば、迅速かつきれいなチラシを作成することが可能といえます。
チラシ作成で最も重要なのはデザインです。業者に依頼すると専門のデザイナーが入るので、より印象深いチラシとなり、他社との差別化にも有利です。しかし、業者との打ち合わせや、こちらの意向がなかなか伝わらないといった手間や費用がかかる場合もあります。信頼できる業者を見極めることが大切です。

集客を伸ばすためのチラシは、明確なコンセプトと正しい情報が分かりやすくレイアウトされていることも重要です。施設の写真を入れて、サービス付き高齢者向け住宅のアピールポイントとなるような写真を配置することで、受け手に情報が伝わりやすくなるでしょう。

サービス付き高齢者向け住宅のチラシの作り方

業者を利用した場合のチラシの作成手順を説明します。

  1. 目的や対象者を明らかにする(5W1H)
    他のサービス付き高齢者向け住宅との差別化を図るため、伝えたいイメージやメリット、誰に伝えたいかということを明確にする必要があります。事業開設までに地域のニーズを把握し、集客対象者を絞りましょう。
    例)独居高齢者・夫婦・元気な高齢者など
  2. 伝えたい情報の優先順位を考える
    目的や対象者が明確になったら、次は問い合わせや見学希望につながるように、ターゲットに合わせたアピールポイントを考えましょう。
    その際、情報を詰め込み過ぎて何がアピールポイントか不明確にならないようにしましょう。賃料が安い、設備の充実性、食事の工夫など…、アピールポイントを絞り、それをメインに優先順位を考えてチラシに掲載するようにしましょう。
  3. 以上の情報をもとに業者へ依頼&打ち合わせ
    伝えたい内容が決まったら、作成したいチラシのサイズ、ページ数、紙質、文字の大きさ・書体、イラスト・写真などを打ち合わせして、デザインやレイアウトを決めていきます。
    詳細な打ち合わせが必要な業者から、コンセプトを伝えたらおまかせで作成してくれる業者までさまざまです。専門のデザイナーが作成しますので、個人で作成するよりもアピールポイントがより伝わりやすく、受け取った人が読みやすいチラシに仕上がります。
  4. 印刷
    配布予定枚数を決め、印刷を依頼します。印刷枚数が多いほど安くなりますので、あらかじめ多めに印刷しておくといいでしょう。
    ただし、施設の見学日やオープニング限定のチラシなどは配布できる期間が決まっているので、印刷枚数に注意しなければいけません。
  5. 配布
    配布方法を考えましょう。高齢者は新聞を読んでいる方が多く、新聞の折り込みチラシはインターネットが普及している現在でも根強い人気があります。職員が一戸ずつポストへ投函する方法もありますが、手間や時間がかかって大変な作業です。配布まで一括に行ってくれる業者もあるので、うまく活用しましょう。

より情報が伝わりやすく、集客率を上げるために、チラシにはサービス付き高齢者向け住宅のコンセプトとメリットを明確にして、地域のニーズを調査し対象者を決めるといった綿密な準備が大切です。

サービス付き高齢者向け住宅のチラシを作成する際に注意したいポイント

チラシを作る際の細かい注意点を説明します。

情報を入れすぎない

館内の雰囲気や食事風景、スタッフ紹介、他施設との違いなど、伝えたいことを絞りましょう。情報を詰め込み過ぎないことが大切です。何を一番に伝えたいかを考えましょう。ただし、賃料を明確にすることは最も大切なことです。

ニーズや対象者に合ったチラシになっているか

地域に暮らす高齢者のなかにはどのような介護レベルの方が多いか、高齢者のニーズは一体どんなものかを調査し、サービス付き高齢者向け住宅へ反映しなければいけません。
入居してもらいたい対象者に対して読みやすく、アピールポイントがしっかりと伝わるチラシを作成する必要があります。

潜在利用者にとっての利点をきちんと語っているか

サービス付き高齢者向け住宅へ入居することで得られる満足感や利便性といったメリットが、明確に書かれているかが大切です。
例えば、入居すれば健康的に過ごすことができます!というだけでは足りなく、機能訓練を行う設備があること、併設されているスポーツジムを使用できる、食事のメニューが好みによって選択できる…といったことを具体的に記載しなければ相手には伝わりません。

数字や比較を使って客観的に紹介しているか

正確な情報を伝えることが大切です。具体的な数値を示すことで、相手に分かりやすくアピールすることができるでしょう。

適度に余白を作っているか

施設の良さを伝えようと写真やイラストを多用し、詰め込み過ぎないようにしましょう。見にくく、情報が伝わりづらくなってしまいます。適度に余白を作り、相手が見やすいデザインを考えることが大切です。

他のサービス付き高齢者向け住宅との差別化ができているか

地域にある他のサービス付き高齢者向け住宅の調査をします。他施設にはないサービスを取り入れ、コンセプトを決めてチラシに掲載して差別化をはかることが大切です。
他施設よりも高い賃料である場合は、高い賃料を払ってでも入居したいと思わせるようなアピールが必要です。

誇大広告となっていないか

「国土交通省・厚生労働省関係高齢者の居住の安定確保に関する法律施行規則」において、誇大広告は禁止されています。事実と異なる表示や実物よりも著しく優良と表示して、誤認させてはいけません。

まとめ

サービス付き高齢者向け住宅事業で成功するためには、集客力を上げることが大切です。そのためには上記で述べたようにチラシを有効に活用することが成功の秘訣です。
サービス付き高齢者向け住宅を検討している本人やその家族、ケアマネージャーへ、安否確認・生活相談サービスといった基本的なサービスや施設独自のサービスを伝え、一度見学してみようと思わせるチラシを作成しましょう。チラシの作成スピードや製作コスト等、自身の事業所にあった業者にチラシ作成を依頼することがキーポイントです。
選ぶ側の目線に立ったチラシ作成で、集客力をアップしましょう!

この記事を評価する

介護の開業を支援してくれる無料サービスを上手く利用することで、ご自身だけでは辛い開業準備も簡単に進められるようになります。 詳しくは、開業支援サービス(無料)の詳細をご覧ください。あなたにあった最適な開業支援をご提案いたします。

-独立開業・起業

執筆者:

関連記事

高齢者住宅

サービス付き高齢者向け住宅の収支計画書とは?資金調達を考えている方は必見

サービス付き高齢者向け住宅を立ち上げるにあたり、多額の資金が必要になりますが、収支計画書についてしっかりと理解されていますでしょうか。 ここでは、サービス付き高齢者向け住宅の収支計画書について説明して …

考える人

デイケア(通所リハビリテーション)のロゴ制作を考えている方必見!知っておきたいロゴ制作の知識について

デイケア事業は新規事業所も増えているため、他の事業所より印象づけることが大事です。名刺にロゴが記載されていると、目を引きやすく印象に残りやすいです。ロゴ制作のポイントや制作会社の探し方についてまとめま …

タクシー

介護タクシーをフランチャイズ(FC)で開業する際のポイントをご紹介

 人生のセカンドステージとして介護事業の開業に興味を持っている方など、介護業界外の出身で介護事業の開業を検討している方必見! 聞いたことはあるけれど、街中ではあまり見かけないという人も多い「介護タクシ …

比較

サービス付き高齢者向け住宅をフランチャイズ加盟で開設するメリットとデメリットや費用相場

 介護事業に参入したいけれど、どの介護事業に参入したら良いか迷っている方必見!  サービス付き高齢者向け住宅は介護難民と呼ばれている人を減らす場所として注目されています。この事業は他の介護事業より開業 …

土地

介護商圏調査の実態について解説!

介護事業の開業を考えている皆様。 介護事業を立ち上げる際に最も重要なことの一つに「どこに立ち上げるか」があるかと思います。 商圏には、その地域の人口動態などさまざまな要因が絡んできますので、適切な商圏 …