独立開業・起業

失敗しないデイサービス(通所介護)の備品の選び方・買い方


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デイサービスだからって、別に他の介護サービスと同じような備品揃えれば大丈夫でしょ

その考えはいけないぞ、カイポチ。デイサービスだからこそ必要な備品もあるのじゃ。この記事を読んで、勉強するのじゃ。

分かったよ!みみずくさん。僕、勉強する!

わしは、ふくろうじゃ!!

介護保険が始まってから、かなり多くの事業者がデイサービス(通所介護)を行なうようになりました。まったくの新規参入も増え、デイサービスで起業する方も多くなりました。

デイサービスを始めるためには場所や人の確保が大切ですが、デイサービス内で使われるいろいろな備品も必要になってきます。しかし、どのような備品を集めたらよいのでしょうか? 

また、その購入の仕方はあまり知られておりません。これからデイサービスを始められる方が備品選びで失敗しないように、ぜひ、参考にしてください。

備品

デイサービス(通所介護)の備品について

デイサービス経営に必須の備品

デイサービスを、どこの地域と場所で開設するかを決めた後に、必要になってくるのは備品の確保です。そのなかで、まず必要な備品には、下記のようなものが考えられます。

送迎車両

デイサービスに来られるお年寄りの方が、一人で来られるということはあまり考えられません。なかには、家族が送迎するケースもありますが、多くはスタッフやヘルパーさんが送迎をしています。

送迎車両も普通の乗用車だけでなく、車イスに対応する福祉車両も必要になると考えておくほうがよいでしょう。

ベッド(電動ベッドが望ましい)

デイサービスの開設基準には、静養室の設置が義務づけられています。

このため、利用者が体を休めることができるベッドや他の寝具も必要です。可能であれば、利用者の介護も可能な電動ベッドが望ましいです。

血圧計や体温計などのバイタルチェックができるもの

デイサービスに来所される方の身体機能のチェックは、毎日必要です。

健康な方は少なく、さまざまな病気になられた方が来られるはずです。来られた時に、体の調子(バイタルチェック)が確認できる血圧計や体温計などの道具は必須です。この類の製品は、家電量販店にも売っています。

食卓用テーブル、手すりつきのイス

日中デイサービスで過ごすためには、事務所にあるような業務用の簡素なテーブルやパイプイスではない、テーブルや椅子が必要です。

テーブルは食事やレクリエーションを行なうことができるような十分に広い食卓用などのテーブル、イスは長い時間座っていても体が痛くならない座面や背面にクッションつきのものがよいでしょう。

また、立ち座りが楽な手すりつきのイスのほうが利用者に喜ばれます。

茶碗やコップ、皿や箸、スプーンなどの食事用品

今のデイサービスでは、ほとんどが食事や飲み物を提供しています。

これらの物品はデイサービス側が用意しています。基本的には家庭にあるようなもので問題ありませんが、利用者の体の状況によっては食事がとりやすく設計された皿やスプーンが必要になる場合もあります。

事務所用のテーブルやイス

利用者が使う机やイスとは別に、スタッフが使用するテーブルやイスも必要になります。

これらは利用者用と違い、簡素なもので十分です。くれぐれも、スタッフ側のほうが豪華にならないようにしましょう。

固定電話とFAX

携帯電話やメールが主流の時代ですが、実際の運用にはまだまだ固定電話は必要です。

事務所の連絡先が携帯電話というのは怪しいですし、ケアマネージャーやほかの介護事業所とのやりとりは基本的にFAXでの情報提供が現在も主流です。FAXが必要ということはFAX専用用紙も必要です。

FAXは家庭用のものよりも、大型の事務所用のほうが効率がよいです。

ノートやボールペンなどの筆記用具

日々の利用者情報を記載するため、またスタッフと利用者家族間の連絡のために、ノートやボールペンなどの筆記用具も必要になります。ノートは可能であれば、使いやすい種類を決めておくと使いやすいです。

シャワーイスや洗体用具、シャンプーやタオル

デイサービスで入浴を提供する場合に必要です。

軽度な方であっても、最低限のシャワーイスやシャンプー、タオルは必要です。利用者が重度化している場合には、全介助で入浴することができるような特殊浴槽や車イス型のシャワーキャリー、浴室用のリフトなどが必要になってきます。こちらは非常に高額になります。

歩行器や平行棒などのリハビリ機器

デイサービスで機能訓練を提供する場合に必要になります。歩行器はホームセンターなどにおいてあるシルバーカーと呼ばれるものではなく、病院などで使用するしっかりとした歩行器にしましょう。

これらのものは、福祉用具の専門店や医療器専門店から購入できます。

車イス

デイサービスの利用者の介護状態によっては、車イスでの送迎や、日中に過ごすイスとして必要になります。個人で持っている場合も多いですが、施設で数台は用意しておく必要があります。

自走の可能な利用者用の普通型と、寝たきりの重度の利用者に対応できるリクライニングティルト型の両方を用意するほうが望ましいです。

パソコンとプリンター

介護事業を行なう場合には、必ず必要になります。パソコンはインターネット接続が必須です。デイサービスなど介護事業は、公的な書類作成が義務づけられています。

一部はデーターとしての報告用で、一部は紙ベースでの書類を作成し保管するためです。このためにプリンターも必要です。なお業務用のFAXにはプリンターと兼用に使えるタイプもあります。

鍵のついた棚

デイサービス利用者用に作成した書類を保管するために必要です。介護保険事業の場合には、それぞれの書類の保管場所の記載、保管の仕方、保管期限が定められています。

また、これらの書類を保管する棚は鍵つきのものと定められています。

掃除機などの掃除道具

日々、デイサービス内を掃除する掃除機やホウキは必須になります。掃除は業者に頼むことも可能ですが、日中の掃除はスタッフで行なわなくてはいけません。

消火器

消火器はデイサービスだけでなく、大勢の人を集める場所には必要になってくる製品です。もしもの場合に、備えておくことが必要です。

あった方がよい備品

脳トレ、パズル、カラオケ、オセロ、将棋などのレクリエーション用品

実際にデイサービスに来られた方が、日中過ごすために楽しみとなるものが望まれます。

各人の趣味にもよりますが、全体で取り組める脳トレやパズル、カラオケや個々の利用者ごとに楽しめるオセロや将棋などのレクリエーション用品は揃えておきたいところです。

新聞や雑誌や本

軽度な介護状態の利用者の場合は、新聞や雑誌や本を読む方もおられます。来所者に合わせた内容の本などがあれば通所する楽しみにもつながります。

シュレッダー

介護事業では、大量の紙の資料が生まれます。シュレッダーは古くなった利用者情報を処分する際に助かります。

ただし、安い物はすぐに壊れやすいなど、短期間で使えなくなるので、ある程度しっかりした大きさのものを購入しましょう。

洗濯機

シーツや布巾など、デイサービスの運用の中で出る洗濯物の処理に使用します。クリーニングなどの業者を利用することもありますが、デイサービスに1台設置しておくとよいでしょう。

そのほか

デイサービスの運用には、私たちが日常生活で普段使っているなにげない道具が必要になります。トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの日々の消耗品は、常に買い足す必要があります。

通所介護(デイサービス)の備品を調達するタイミング

 

購入

デイサービスの備品の購入は、開設までに行なうことが必要です。開設時に都道府県に届ける申請書には、デイサービス内の施設内写真も必要ですので、必須とされる備品は事前に購入し設置しておかなくてはいけません。

購入に関しては現金で直接購入するもの、割賦やローンを組んで購入するものを、分けて考えておくことが必要です。

少額なものや消耗品のように日々買い足すものは現金で、入浴設備や送迎車両のように高額になるものは割賦やローンでの購入を考えましょう。

デイサービスは法人格をもって行なう事業ですから、製品によっては減価償却が使えるため、購入に関してはしっかり計画を立てて行なう必要があります。

購入先は、それぞれの製品によって変わります。消耗品はホームセンターなどでも可能ですし、福祉機器などは医療器会社や福祉用具専門店などで購入可能です。

最近は、一律に施設向けの製品を一括で引き受ける業者も存在していますが、すべての製品に精通する業者はまだ少ないのが現状です。

とは言え、それぞれの業者は自社の製品については詳しいので、必要な資金計画をもとに相談を行なうとよいでしょう。

高額になる備品や福祉機器の値段は、業者によってかなりばらつきがあります。安いからと購入した後で、連絡がつかなくなり後悔することもありますので、アフターフォローも含めて業者は選びましょう。

レンタル(リース)

購入が難しい備品の場合に、レンタル(リース)を利用するのも一つの方法です。

FAXなど細かいメンテナンスが必要と予想される備品や、カラオケセットや一部のリハビリ機器など、一定期間のみの利用を考慮した備品ではレンタルを利用するとよいでしょう。

レンタルの良いところは、決算で資産として計上されないことですが、継続して利用する場合には購入より高くつくことがありますので注意しましょう。

レンタル業者は複数存在しており、販売業者がレンタルを行なうことも多いので、資金計画をしっかり立てて損のない利用をしてください。

通所介護(デイサービス)の備品の調達費用

デイサービスの備品の調達費用は大きく2つあります。

自己資金で運営する

これから起業する方であれば、今まで貯めてきた貯金から捻出するかたちになります。

法人の経営者であれば、法人で得た資金を備品購入にまわすことになります。

銀行や日本政策金融公庫などの融資を利用する

備品の購入には、ある程度のしっかりとした事業計画と資金計画を作成し、銀行や日本政策金融公庫からの融資を利用することも可能です。

融資には返済の義務があり、返済には金利がのってくるため融資金額よりも高くなりますが、当面の資金がない場合は考慮してください。

銀行からの融資の場合、銀行によって返済する金利や条件に差異が生まれます。銀行の融資よりも、初めは日本政策金融公庫などのほうが相談がしやすいかもしれません。

まとめ

以上、失敗しないデイサービス(通所介護)の備品の選び方・買い方についてまとめてみました。

インターネットで検索すると、さまざまなサイトから参考になる情報を得ることができますが、失敗しない購入の仕方について書かれたサイトはあまりありません。

デイサービス開始当初は、収入が制度の仕組み上2カ月後と遅くなりますから、当面の資金を手元に置いておくためにも、備品の購入は無駄のないように賢く選び、買う必要があります。

備品を販売する業者は、デイサービス運営に長けているわけではありません。

どのような利用者かを想定し、どのようなサービスを提供することでいくらの利益を生み出すかをしっかり考えて備品を揃えていきましょう。

介護保険がスタートしてからさまざまなデイサービスが誕生し、また消えていっています。消えていく理由の一番は、資金のショートです。備品の購入を賢く行なうことで、大切な資金を賢く使いましょう。

これからデイサービスを立ち上げる予定の方のお役にたてましたら、この記事をぜひシェアしてください。

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