独立開業・起業

デイサービス開業時に必要な資金とは?

投稿日:2017年7月17日 更新日:

介護事業には、訪問介護、通所リハビリテーション、サービス付き高齢者住宅など様々なサービス業種がありますが、その中のひとつに通所介護(デイサービス)があります。介護事業での開業の中で、特にデイサービスでの開業を考えられている方に向けて、必要となる資金の金額や、資金調達方法などを紹介します。

また、デイサービスと小規模デイサービスではどちらかが起業に向いているのかについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

デイサービス開業資金

デイサービス開業時にどんなものにお金がかかる?

  • 法人設立費 約25万円(株式会社の場合)
  • 物件取得費 約150万円(30坪に駐車場付、保証金含む)
    不動産の手数料、敷金礼金などです。物件に関わる費用
  • 内外総工費 約600万円
    部屋のエアコン、洗面台、トイレ等の設備費用です。
    これは各施設によっても差が出てきます。内装費が高くなる要因は、物件自体が広いものや消防設備がないものです。事前に内装見積もりをとって値段を把握しておきましょう。
  • 設備費 約150万円(営業備品等含む)
    テレビ、パソコン、机、椅子、冷蔵庫等運営に必要な費用です。
  • リハビリ機器費 約550万円〜
    これはリースものを使用する選択もあります。リハビリ機器にも様々あり、マシンのグレードもあるのでどれを選ぶかで費用が変動します。
  • 車両費 約160万円〜(中古車80万円/台)
    中古のワンボックスカー1台分になります。良い車があれば初期から2台以上準備しても良いのですが、最初は1台でも充分間に合います。資金に余裕が出てきたら追加してみましょう。車を選ぶポイントとして燃費が良く7、8人乗れる車が重宝します。
  • 求人広告費 約30万円(各職員の募集要項)
    ホームページやパンフレットなどの印刷物の費用になります。

実際には、上記の金額以外に当面営業できるくらいの運転資金が必要となります。最初は赤字からの営業が当たり前なので焦らずに資金準備をしておきましょう。少しずつ軌道に乗り徐々に回収していくことを想定しておけば、実際に営業して焦ることがなくなります。

デイサービスで開業するにはいくら必要?

開業資金額をトータルで見積もると1500万円程度は必要です。開業時は、半年で黒字を目指していくということを念頭においておくと安心です。万が一集客できなかったり、職員が辞めてしまったりと運営に想定外なことは付きものです。こうして考えてみると概算で2000万円くらい準備しておければひとまず安心と考えられます。

デイサービスと小規模デイサービスでは、どちらが開業に向いている?

小規模デイ(10人未満の場合)

  • 平均的な月売上300万円程度
    (家賃、人件費、水道光熱費などの経費を差し引くと利益は100万円前後)
  • 初期投資…物件取得費や内装設備費で300万円くらい
  • 運転資金…月間300万円を超えるには半年かかると試算
    6ヶ月+αの資金が必要

収入の9割は介護保険の収入に頼るため、運転資金を多く必要とします。他に介護事業の申請を行うには法人格が必要です。そのため法人登記をしておきましょう。この費用も初期費用に盛り込んでおいてください。

各市区町村で、年間に事業者が参入できる枠が設けられています。新規参入枠を確保するのは少々難しいとも言われておりますので、事前調査が必要です。このような背景から、フランチャイズ展開している事業も近年増加傾向にあります。ロイヤリティはありますが確実に参入できるというメリットはあるので大きいと思います。ある程度認知度がある為、一から始める同業者より顧客を取得しやすい状況にありますので、その強みを活かして営業をしていきましょう。

融資の一般的の考え方は自己資金の2倍までです。例えば600万円の資金があるとすれば1200万円が上限になるということです。政策金融公庫や制度融資の両面を借りることが出来るのであれば最大2000万円の調達ができる可能性はあるかと思います。

資金調達方法

日本政策金融公庫の創業融資
日本政策金融公庫は、国の出資100%の政策金融期間です。日本政策金融公庫にもさまざまな制度がありますが、介護事業をはじめる人には以下の制度がありますのでぜひ参考にしてみて下さい。

  • 新創業融資制度
  • 新規開業資金
  • 女性・若者/シニア
  • 再チャレンジ支援融資

上記の融資制度は、原則として無保証、無担保で審査を受けることが可能になります。

銀行の融資

銀行や信用金庫などのから融資を受けることも可能ですが、正直あまり期待が出来ません。例えば起業する人が金融機関の人と直接繋がりがある場合や、以前から会社経営を行っていて取引経験がありそこから介護事業に参入するケースであれば銀行からの融資を受けられる可能性はあると思います。銀行とのやり取りも信用性がなくては簡単に融資してくれないので最初から頼りとして考えないほうがいいかもしれません。

開業後資金調達のひとつの手段としてファクタリングサービスというものがあります。日本での認知は低いですが、海外では主流とされているサービスです。これは資金調達で、銀行から融資を断られたりした場合の最終手段とも言えます。所有の売掛金を売却することで資金調達ができます。

まとめ

デイサービスを開業するには準備期間として約半年間はかかると考えておきます。準備段階での違いもありますが、営業開始から半年程度の余裕資金も調達しておくことをおすすめします。始めは集客などスムーズにいかない場合がほとんどであるので、資金の余裕があると安心でしょう。

デイサービスを起業するに当たり心がけたいことは、地域住民が安心して利用できる施設を作ることです。同業者はたくさんありますが、ここでしか出来ない特徴を持っておくことで、利用者だけでなく地域からも愛される施設になるでしょう。みなさんはこの記事をどうお考えですか?ぜひ参考にしてみて下さい。

専門家監修:矢野文弘 先生

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