人材の採用・育成

デイサービス(通所介護)の理念・コンセプトの重要性とは?


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デイサービスを経営されている皆さま、経営をご検討の皆さまへ。
経営するデイサービスを、本当にご利用者に喜ばれ望まれる事業所として運営していきたいと思うのは当然のことです。その時に重要となるのが「理念」です。様々な業種の企業がそれぞれの企業理念、経営理念を掲げています。
では、理想のデイサービスを目指す方に、どのような理念がふさわしいのでしょうか。実現するためのポイントと合わせて見ていきましょう。

デイサービスの理念の重要性

目的

理念は事業の出発点です。進むべき方向を定めるために、企業の考え方、想い、目的等を明確に表現したものになります。

重要性

理念は事業所にとって進むべき方向となりますので、ブレたり、みだりに変えたりしてはいけません。その事業所で働く方一人ひとりが、理念の実現に向けた行動をとること、また、行動に迷った時に進むべき方向を理念で確認することになります。

事業者自身と職員の行動指針になる

デイサービスの職員には様々な職種がいますが、業務に関わる職員全員が同じ方向をみて行動するためにも理念は必要です。

外部からの信頼に繋がる

企業理念、経営理念を外部に積極的に発信することで、より浸透し、共感や信頼を得ることができるようになります。

内部からの信頼に繋がる

事業所が何のために存在するのかを理解することは、そこで働く職員が何のために仕事をするのかを明確化することに繋がり、仕事へのモチベーションが向上します。また、職員が自発的・主体的に理念に沿った行動をとることで、サービスの質が向上し、外部からの信頼にも繋がります。

人材の定着や採用に結びつく

外部からの共感や信頼を得ることで、理念に共感する人材が集まりやすくなり、そういう人材は定着率が高いでしょう。

デイサービスにふさわしい理念

ここでは、デイサービスにふさわしい理念のポイントをご紹介します。

地域交流を深め、地域連携の核になる

地域に根づき、地域と一体になって業務に取り組むことはご利用者のためにも重要なことです。

ご利用者の「そのひとらしさ」を大切にする。

単に自立を促すだけではなく、ご利用者一人ひとりの「そのひとらしさ」を活かすことは重要なことです。

ご利用者へのサービス

単なる介護サービスをする側と提供される側という関係だけではなく、事業所がどのような方針のサービスの提供を行うかは、ご利用者と信頼関係を構築するうえで重要です。

なお、形だけの経営理念を公表するのは、経営者、職員の意識の乖離がおこり、不信感を増大させることになりかねません。不信感は離職に繋がりますので、なぜ、このような理念を掲げたのかという本来の目的を忘れないように注意しましょう。

デイサービスの理念を実現させるポイント

理念を掲げることが目的ではなく、理念を浸透させていくことが重要です。
朝礼や会議で唱和していくことも必要でしょうが、浸透させるための具体的な行動が必要となります。

理念の要素を決定する

理念の構成要素は決まっているわけではありません。使命、目標、行動規範、行動指針、信念など、その事業所に合った内容を選択または組み合わせて作成します。そのため重要となる要素を決定することから始めます。

共感を呼ぶ理念を参考にする

理念を掲げることは、全国の企業に普及しています。そのため、まったく新しい視点で作成することはなかなか難しく、すでに広まっている哲学や共感できる企業の理念を参考に、構成要素を考えることも有効でしょう。
例として、近江商人の「三方よし」「売り手よし、買い手よし、世間によし」を挙げます。これは様々な企業の経営理念に活かされており、また経営哲学としてよく紹介されています。介護に置き換えると「事業所によし、ご利用者によし、地域社会によし」となるでしょう。

注意点①

理念に沿った行動が利益相反にならないかという点は、とても重要です。事業所を経営する以上、必要になる、または目標とする利益があると思います。上記の例に当てはめると、「事業所によし」(利益が出ている)でも、「ご利用者によし」になっていなければ、理念に反していることになります。また、「事業所によし」でも(項目にはありませんが)「職員によし」になっていない場合などもあります。適正な介護サービスを提供するとともに適正な利益を確保していくことは、事業を継続させるために必要となります。

注意点②

理念達成のための努力が職員の負担にならないかという点も重要になります。理念を実際の業務に落とし込んだ場合、理念を達成するために職員の業務量が極端に増えて負担がかかってしまうことがあります。過度の負担を強いるような理念とならないよう注意しましょう。

まとめ

理念を浸透させるには、経営者自身が率先して実践にあたることが何よりも大切なことだと思います。経営者が率先して実践することで説得力が生まれ、職員の共感を呼ぶことができるのでしょう。経営者と職員が一丸となって、理念に沿った素晴らしい事業所を経営していただくことをお祈り申し上げます。
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