小規模通所介護が今後打つ手とは?

投稿日:

小規模通所介護だけに固執しない

 
 しかし、個人的におススメしたいのは小規模通所介護だけに固執するのではなく、他事業に積極的に打って出るという考え方をして頂ければと思います。
ここで言う他事業とは例えば訪問介護事業などや保険外のサービスなどを指すと思って頂ければよいです。
 
 前述したように小規模通所介護単独だけの運営を行っている場合に限れば打つ手が限られています。しかし、例えば訪問介護事業を行っていればデイのピーク時(送迎、入浴、食事など)だけ増員して他の時間は訪問介護事業のスタッフとして兼務させるなど打つ手が増えるのです。
 
 デイサービスの営業終了後に、全然関係のない二次事業などをして場所の活用をすることも一つではないでしょうか。
新設規程で通所介護事業所の設備を利用して、介護保険制度外の夜間及び深夜のサービス(宿泊サービス)を実施している事業所については、届出を求めることとし、事故報告の仕組みを設けるとともに、情報公表を推進する、というものがありますが、これはあくまでお泊りデイサービスをさしているのであり、介護と関係ない事業(カルチャー教室や塾などの活用)については届出の必要はないとなっているのです。
 
 そもそも国の考え方では、デイサービスには地域包括ケアシステムの一拠点として活躍してもらいたい意向はあります。
 
 今回の改定は介護保険事業において、大きな外部環境の変化がありました。我々はこの大きな変化に対応していかなければなりませんし、この変化を「苦しい」、「嫌だ」、「大変だ」と悲観するのではなく、一側面ではチャンスだと捉えて新たなことにチャレンジしていかなければいけないのではないでしょうか。

 

佐藤慎也 介護事業研究会 
 

-

関連記事

no image

おさえておきたい医療・医療保険情報 No.7

介護・医療連携の推進に向けておさえておきたい医療・医療保険関連の最近の動きを紹介します。 29年度政府予算案を提出 社会保障1,400億円抑制 政府は昨年12月22日に平成29年度予算案を閣議決定し、 …

no image

夜間及び深夜のサービスを実施する場合の運営基準の厳格化

 通所介護事業所の設備を利用して、介護保険制度外の夜間及び深夜のサービス(宿泊サービス)を実施している事業所は、指定権者へ届出が義務付けられます。また、宿泊サービスの提供による事故が発生した場合にも、 …

no image

リハビリテーションマネジメントの強化

  今回の改定では、リハビリテーションにおけるマネジメントが大きく強化されることに期待されています。見直しの大きなポイントは「利用者主体の目標設定」、「他職種協働実現のための具体的な取り組み …

no image

看護職員の配置要件、他の訪問看護事業所等との連携

 どこの地域でも看護師の不足には悩まされていると思います。今回の改定では、小規模多機能型居宅介護の看護職員が兼務可能な施設が緩和されます。兼務可能な施設・事業所の範囲として「同一敷地内又は隣接する施設 …

no image

地域ケア会議における関係者間の情報共有

 今後の制度改正で介護保険上に位置づけた地域ケア会議において、個別のケアマネジメントの事例の提供の求めがあった場合には、協力するように求められます。今後は総合事業に関するプラン、認知症利用者 …