実践!訪問介護における対策ステップ!

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 STEP3 売上アップの検討

そして最後に着手すべきは売上をあげることです。
もちろん、最初に売上をあげることに着手して頂いても構わないですが、売上をあげるということはその分の人件費、販促費などの営業費用がかかります。
常日頃、営業活動等を行っており、利用者数が伸びていて、きちんと経費部分に営業経費が織り込まれているならば、最初に着手して頂いても構わないと思いますが、下の例を見て頂くとわかるようにきっちりと見直すことで利益体質になる形を打ち出せるのです。
 
例 売上100-変動費70=粗利30-固定費25=利益5 (改定後)
※変動費を3あげたのは営業費用の投入と考えてください。
 
ただし、これはあくまで机上の空論。実際に実行をしないと意味はありません。
 
売上を増やすことにおいて、利用者を増やさなくても増やせる方法は加算をとることです。しかし、新設された特定事業所加算(IV)の取得の難しさは別途記載させて頂いたとおり。(IV)を取得するなら(III)の取得を検討するほうが良いのです。
加算取得が可能な事業所さんは真剣に検討すべき項目ではありますが、区分支給限度額内であることをお忘れないようにしていただきたいと思います。
 

まとめ
 

ここで今一度立ち返ると・・・
訪問介護の売上は
利用者数×サービス毎の単位点数×回数×(加算)×級地金額である。
 
デイサービスなどの定員上限が決まっているサービスとは異なるので利用者数を増やすことは可能。そして、在宅の訪問介護のニーズは需要と供給で考えれば、今後も需要が伸びていく地域がほとんどである。
となると必然的に利用者獲得に力を入れるべきである。
利用者を獲得し、事業所規模を拡大していく。
訪問介護事業においてはこれが一つの正解の道であると思えます。
 
サービス毎の単位点数は冒頭でも記述したように3.5%~4.6%下げられています。
ここで打つ手なしかと思われがちですが、質の確保が大前提ではありますが、サービス提供時間の見直しを行って欲しいと思います。
 
どのようなことかと言えば、例えば身体2のサービスにおいての規定は30分以上60分未満となっており、多くの事業所さんは60分のサービスを入れていると思われますが、サービスが完了していれば50分で終わっても問題はありません。
60分のサービスを10分短縮できれば16.6%の効率を出せます。
これをすれば人件費は同じだが、回数を多く入ることが可能となるのです。
 
このように書くと質の悪いサービスを推奨しているように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。60分サービスが必要な方がおられれば、必要な時間できっちりと行って頂ければよいのです。
 
サービス提供時間の見直しを行っていくと、サービス調整が大変だ、人員(ライン)を考えるのが大変、スタッフから文句が出るなど様々な意見は出るものですが、そのような改革、変革を強いていかなければ事業所本体の経営が崩れてしまうと考えます。
 
今回の改定では、現状維持という選択肢をしてしまうことはジリ貧を意味する。
たとえ、一時を永らえたとしてもどこかで窮してしまう。
 
そうなる前に、まだ体力があるうちに利用者獲得に打ってでて、より強固な利益体質にしていくべきなのです。
 
佐藤慎也 介護事業研究会 
 

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