今改定において大きな報酬ダウンとなるデイサービス。
小規模デイサービスにおいては改定後のダウン率が7.6%~9.8%、それ以外のデイサービスにおいてもダウン率が5%前後ある形となっています。
中には複数のデイサービスを展開されている法人さんもあると思いますが、そういった方々は小規模デイサービスをどのように移行すべきか検討されている方が多いかと思います。
ご存知のように今回の改定によって小規模デイサービスには3つの行き先があります。
(1)大規模型/通常規模型のサテライト型事業所
(2)地域密着型通所介護 利用定員18人以下
(3)小規模多機能型居宅介護のサテライト型事業所
選択肢がある多くの法人さんが、(1)か(2)の選択で悩んでいるかと思いますが、
((3)を選択される方もおられるかもしれませんがほとんどないのではと思っています。)
私の個人的独断で言わせて頂ければ(2)の地域密着型通所介護にするべきだと思います。
理由は簡単。単位が全然違うからです。
7-9時間 (1)(通常) (2)(地域) 差率
要介護1 656 735 12.05%
要介護2 775 868 12.00%
要介護3 898 1006 12.02%
要介護4 1021 1144 12.04%
要介護5 1144 1281 11.19%
これだけの差率があることに対して大規模/通常に移行するメリットがあまり感じられないからです。
むろん、大規模/通常に移行することにより経費部分を軽くできる部分はあるかもしれませんが、10%以上の効果を上げることができるかどうかがポイントになると思います。
また、定員規模が18名以上~22名程度で実際の稼働率が18名程度なら、思いきって定員18名の地域密着型通所介護にしてしまってしっかりと実を取る戦略を立てるべきかもしれません。
例 20人×週5日×4週×775単位(通常規模・要介護2)×10円(その他級地)=3,100,000円
18人×週5日×4週×868単位(地域密着型・要介護2)×10円(その他級地)=3,124,800円
ここで述べさせて頂くのはあくまで一般論であり法人さんごとに検討するべき見地が異なるので絶対とは言えないが多くの事業所さんは移行を検討する際にはしっかりと数字に落として考える必要があるでしょう。
佐藤慎也 介護事業研究会