通所介護における改定のポイント

投稿日:

 今回の通所介護における改定で一番の変更点は基本報酬の大幅な減算と小規模型通所介護のサテライト移行です。特に小規模型の基本報酬に関しては約10%の減算となっています。他に加算の少なかったサービス事業者にとっては10%の減算の影響をそのまま受けることになります。
 
 今回の改定ポイントの柱でもある「認知症・中重度者ケア」に対応するように新しく「認知症加算」、「中重度者ケア体制加算」が新設されました。通所介護においても認知症利用者に対する体制づくりが求められる時代になってきました。
 
 この改定を機に小規模型の事業者が通常規模型に移行するケースがあるようですが、施設要件である看護師の配置基準に関しては、病院、診療所、訪問看護ステーションと連携して、ケアをした場合には人員配置基準を満たしたものとして扱われます。看護師不足は多くの通所介護事業者の課題でもあるようです。看護職員の獲得は今後のテーマになるでしょう。
 
リハビリテーションに関しては、基本報酬が上がるものの、個別リハビリテーション実施加算が基本報酬に包括化されることになりました。また、訪問介護と同じようにリハビリテーションマネジメント加算が見直され加算IIが新設されています。これに伴い、短期集中リハビリテーション実施加算の要件であって1月以内が廃止されて、3月以内に統一されることになりました。
 

基本報酬の見直し (所要時間7時間以上9時間未満の場合)

【例1】小規模型通所介護費の場合
要介護1 815 単位/日 t⇒ 要介護1 735 単位/日
要介護2 958 単位/日 t⇒ 要介護2 868 単位/日
要介護3 1,108 単位/日 t⇒ 要介護3 1,006 単位/日
要介護4 1,257 単位/日 t⇒ 要介護4 1,144 単位/日
要介護5 1,405 単位/日 t⇒ 要介護5 1,281 単位/日
 
【例2】通常規模型通所介護費の場合
要介護1 695 単位/日 t⇒ 要介護1 656 単位/日
要介護2 817 単位/日 t⇒ 要介護2 775 単位/日
要介護3 944 単位/日 t⇒ 要介護3 898 単位/日
要介護4 1,071 単位/日 t⇒ 要介護4 1,021 単位/日
要介護5 1,197 単位/日 t⇒ 要介護5 1,144 単位/日
 
【例3】大規模型通所介護費(I)の場合
要介護1 683 単位/日 t⇒ 要介護1 645 単位/日
要介護2 803 単位/日 t⇒ 要介護2 762 単位/日
要介護3 928 単位/日 t⇒ 要介護3 883 単位/日
要介護4 1,053 単位/日 t⇒ 要介護4 1,004 単位/日
要介護5 1,177 単位/日 t⇒ 要介護5 1,125 単位/日
 
【例4】大規模型通所介護費(II)の場合
要介護1 665 単位/日 t⇒ 要介護1 628 単位/日
要介護2 782 単位/日 t⇒ 要介護2 742 単位/日
要介護3 904 単位/日 t⇒ 要介護3 859 単位/日
要介護4 1,025 単位/日 t⇒ 要介護4 977 単位/日
要介護5 1,146 単位/日 t⇒ 要介護5 1,095 単位/日

 

-

関連記事

no image

おさえておきたい医療・医療保険情報 No.2

介護・医療連携の推進に向けておさえておきたい医療・医療保険関連の最近の動きを紹介します。 地域医療構想を織り込み 次期医療計画に向け議論 平成30年度からの次期医療計画に向けた議論が、厚生労働省で進ん …

no image

小規模多機能における改定ポイント

  増える高齢者に対応するために、包括型で複合的なサービスを提供できる小規模多機能居型施設は多くの期待が寄せられています。今回の改定では、多くのサービス事業形態がマイナスになる中で、小規模多 …

no image

日常生活継続支援加算

  今後は介護施設としての役割が、サ高住が要介護1・2、特養が要介護3以上のように、差別化が進んでいくと思われます。特別養護老人ホームの入所者が要介護3以上になることを踏まえて、重度者の受け …

no image

おさえておきたい医療・医療保険情報 No.8

介護・医療連携の推進に向けておさえておきたい医療・医療保険関連の最近の動きを紹介します。 入院、外来、在宅の見直しを総論的に議論  厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)が1月11日以降、次期診 …

no image

介護保険のメリットとサービスの種類

 介護保険サービスの体系  現在、介護保険のサービス体系は主に長期間の宿泊を伴う施設系サービスから、利用者の自宅でケアをする在宅系に分類することができます。下記の分類のほかには、小規模多機能 …