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口腔体操を介護現場でどう行う?


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今月のレクリエーション何しようかな。だんだんネタが尽きてきたな・・・

そんな時は「口腔体操」をして見てはどうじゃ?レクで楽しく、嚥下や誤嚥の対策が出来るぞ。

「コークー体操」?本当に効果あるの?

詳細は記事や動画でも紹介されているから、是非一度やってみると良いぞ

「新しい体操がない」「どんな体操をすればよいかわからない」と悩んでいる経営者のみなさん。口腔体操はどうでしょうか。

今回の記事では、口腔体操についての方法やちょっとしたレクリエーションを紹介させていただきます。ぜひ参考にしてください。

口腔

口腔体操とは

口腔体操とは

口腔体操とは、嚥下(食物や水分を摂り込み胃に送り込む一連の過程)運動にかかせない筋力を鍛えるための体操のことを指します。

高齢者の場合、下記のような加齢に伴う変化や疾患に合併する形で嚥下機能の低下が起こります。

  • 姿勢保持が不安定
  • 顎や喉の筋力低下
  • 唾液の分泌量減少
  • 歯の欠損、義歯の不具合による咬み合わせの不正
  • 脳血管疾患の後遺症による麻痺
  • アルツハイマー型認知症・脳腫瘍等による脳の器質的変化
  • パーキンソン病等の神経変性疾患

これを、「摂食・嚥下障害」といいます。

口腔体操は「摂食・嚥下機能」の低下を予防するとともに、食事の前に行い、嚥下に必要な筋肉を意図的に動かすことで、唾液の分泌や準備運動の役割を果たし、誤嚥や窒息の予防にもつながります。 

日頃から継続して取り入れているデイサービスや老人施設も多数存在します。

口腔機能が低下していると何が起こる?

一番問題とされているのが、口腔機能が低下すると食欲が落ちることです。

食欲が低下してしまうと体力がなくなり、活動量が減ったり、ちょっとした風邪をひいただけだったとしても、重症化してしまったりする危険性があります。

うまく飲み込みができず、胃ではなく、肺に食べ物が流れ込んでしまうことで引き起こされる誤嚥性肺炎にもつながります。

この誤嚥性肺炎が引き金となって、寝たきりになってしまう高齢者もたくさんいらっしゃいます。

また、活動量が減ってしまうと、人と会うことが減ったり、会話する機会がなくなったりしてしまいます。

話をしないことで、ますます口周辺の筋肉を使わなくなるので、口腔機能はさらに低下してしまいます。

やはり食べるということは、生きていくうえで楽しみなことの1つであり、それが失われてしまうとつらいと思います。

そうした予防のために、口腔体操は病院だけではなく、デイサービスや老人施設などでも積極的に行われています。

口腔体操の効果

口腔体操を行うことで、あごや頬、唇、舌など食べたり、飲んだり、噛んだりする筋肉を意識的に動かすようになり、誤嚥防止につながります。

また、継続して行うことで口やその周りの機能回復や嚥下機能の維持・向上が期待できたり、口が開きっぱなしになることを防いだりする効果もあります。

口腔体操の方法

順序

それでは、実際の口腔体操の方法についてご説明していきます。

高齢者は正確な速さで行うことは難しいです。ゆっくりとその人のペースで行えるように体操を促してみてください。

やり方は下のイラストの流れとなります。

1.姿勢

姿勢
まずは姿勢を整えて座り、全身の筋肉バランスを整えます。

2.深呼吸

深呼吸
深呼吸を行うことで、口腔体操を始める前の気持ちや緊張した筋肉をほぐします。

3.首の体操

首の体操
嚥下に関係する筋肉は、首に多く集中しているので、ゆっくりと動かして筋肉のほぐしを行います。

4.肩の体操

肩の体操
肩の体操をすることで、背中の筋肉をほぐしていきます。これをすることによって嚥下がスムーズになり、誤嚥予防となります。

5.口の体操

口の体操
大げさに口を動かすことがポイントです。

6.頬の体操


このトレーニングは、口に空気をためて頬を内側から膨らませます。
しっかり噛むために、また、食べこぼし防止や鼻へ食べ物が逆流することを防ぎます。

7.舌の体操

舌の体操
食べたり、会話したりすることに欠かせない舌の体操です。飲み込む時に舌を使いますが、その動きを保つことができます。

8.発音練習

発生練習
「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することで、唇や舌を動かします。
唇、舌の動きを目的別にトレーニングします。

9.咳払い

咳払い
誤嚥した際にむせるためのトレーニングです。あまりやりすぎてしまうと喉を痛めてしまう可能性があるので、2~3回程度にしておきましょう。

お食事前の準備体操として

口腔体操を行うタイミングとして一番良いのは、食事の前です。

口腔体操を行うことで、唾液もたくさん出るようになり、飲み込みやすくなったり、食べやすくなったりします。

お食事前の準備体操だと思って、ご利用者のみなさんに楽しく実践を促してみてください。

レクリエーション

口腔体操のほかに、レクリエーションの要素を取り入れてトレーニングするものもあります。

複数のご利用者で行うことで、仲間意識も生まれます。レクリエーションもたくさんの種類がありますが、そのうちの一つである「モール送り」というレクリエーションを紹介します。

<用意するもの>

  • 先折れストロー
  • モール

<遊び方>

  1. モールで輪を作り、ストローの先を折っておきます。
  2. ストローの折れてないほうを口に咥える。
  3. ストローにモールをかけて、落とさないように次の人のストローにモールを渡す。

口腔ケア

口腔ケアは、虫歯や歯周病予防だけではなく、体全体の健康につながります。

口腔ケアには次のような目的があります。

  • 虫歯、歯周病の予防
  • 口臭の予防
  • 味覚の改善
  • 唾液分泌の促進
  • 会話などのコミュニケーションの改善
  • 生活リズムを整える

です。
実は口腔体操は、口腔ケアの中の機能的口腔ケアに属するもので、歯磨きやうがい、入れ歯の洗浄などは器質的口腔ケアに当てはまります。

この2つの口腔ケアを行うことで、より一層の口腔ケアの結果が出ると考えられます。

介護の口腔体操の評判

実際に口腔体操に参加されている方の評判としては

  • 以前よりむせることが少なくなった
  • 硬いものが以前よりも食べやすくなった
  • 口が乾かなくなったなどの口腔機能の向上も見られたという意見と反対に単純作業なので飽きてしまう。
  • 家でもやったほうがいいのはわかるけど、やろうと思わない

などの意見も聞かれるため、ご利用者にいかに楽しく行なってもらえるかがポイントになってくるかと思います。

まとめ

ここまで、口腔体操、口腔ケアについて紹介させていただきました。

人間は、食べることが生きていくうえで楽しみの一つでもありますし、それは高齢になっても一緒です。

口から物を食べられないということは、生きる楽しみを失ってしまったとも言えると私は思います。

また、デイサービスにおいては、「口腔機能向上加算」を算定することも可能です。

これらを踏まえると口腔機能の維持・向上を図ることは有益なケアになるのではないでしょうか?

今回の記事が参考になりましたら、シェアをよろしくお願いします。

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