地域包括ケア時代に、医療と介護は何を求められるか?―3.「持続可能性」

在宅医療をけん引する悠翔会の理事長であり医師の佐々木淳さんが主催する在宅医療カレッジ。医療や介護など、多職種がともに学び、よりよい在宅医療を目指す定期研修会だ。その特別企画として12月10日に開催されたディスカッションが刺激的だ。10人の個性豊かな専門職が、3つのテーマについて、歯に衣着せぬコメントを放つ。特に3つめの「持続可能性」については、管理者、経営者の関心が高いのではないだろうか。今後の経営にも大いに役立つ意見のエッセンスを紹介しよう。

関連記事:地域包括ケア時代に、医療と介護は何を求められるか?―2.「ケアの質と倫理」

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在宅医療カレッジとは?

よりよい在宅医療、地域連携を実現するため、在宅医療に関わる多職種がともに学び、知識や交流を高めていく定期研修会。医療法人社団悠翔会が企画・運営。

今回のパネリスト(50音順)

●浅川 澄一 ジャーナリスト(元日本経済新聞編集委員)

●加藤 忠相 株式会社あおいけあ代表取締役・慶應義塾大学客員講師

●亀山 大介 厚生労働省医政局地域医療計画課 救急医療対策専門官/医師

●川島  実 前本吉病院院長/医師

●木村 弥生 衆議院議員(前日本看護協会 政策秘書室長)

●小早川 仁 学研ココファンホールディングス代表取締役社長

●下河原忠道 株式会社シルバーウッド代表取締役社長

●西村 周三 医療経済研究機構所長(前国立社会保障・人口問題研究所所長)

●平井みどり 神戸大学医学部教授・神戸大学医学部附属病院薬剤部長

●野島あけみ 楓の風グループ副代表/保健師

モデレータ●佐々木 淳(医療法人社団悠翔会理事長・診療部長/医師)

カレッジ学長●町亞聖(フリーアナウンサー)

西村 今の医療と介護は、このままでいくと10年先にはパニックが来る。財務省はもっと危機感を感じているようだ。破たんを避けるには、「患者や利用者の自立を、専門職がどう仕掛けていくのか」がカギになる。

亀山 救急外来には、自宅や施設からの高齢者がほとんど。金曜日の夕方は列を作って待っている。現場の人間は、今の救急医療でこの状況を受け止めるのは無理と感じている。東京の八王子市では、医師会や消防、役所と連携し、できるだけ急性期病院で受診しないよう、さまざまな工夫をしている。救急車ではなく、医師会が用意した病院の車が迎えに行くなど、今後、他の自治体も新しい取り組みが必要になってくる。

亀山大介さん(厚生労働省医政局地域医療計画課 救急医療対策専門官/医師)

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