人材確保のための実践的アドバイス―その12 マザーズハローワークと都立職業能力開発センターの活用

テーマ 【コラム】吉澤努  2016-08-26
女性のワーク・ライフ・バランスに留意した、働きやすい職場をアピールすることは、事業所アピールには欠かせない。マザーズハローワークを通じた求人募集はそういった意味で子育て中の母親たちを労働力として確保する格好の機会となる。また、都立職業能力開発センターを通じた求人も、新たな打ち手のひとつとして紹介したい。

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子育て中の母親たちのワーク・ライフ・バランスにきめ細やかに対応

 連載4回目「採用・ホームページの有効活用」の記事の中で、介護労働者の約7割が女性労働者であるため、「ワーク・ライフ・バランス対策」についてしっかりと対応することが女性労働者を獲得するために重要である、という内容を記載しました。今回の記事では、さらに女性介護労働者を獲得するための大事な公的機関についてご紹介します。

 それは、「マザーズハローワーク」です。

 「マザーズハローワーク」とは、少子・高齢化による労働力不足対策の一環として、子育てをしながら就職を希望している方々に、キッズスペースや授乳室を完備するなど、お子様連れでも来所しやすい環境を整備し、個々の希望やニーズに合ったきめ細かい就職支援を行うための公的職業紹介機関です。

独自の求人枠で、女性が働きやすい就業条件を受け付けているのが特徴

 「マザーズハローワーク」は全国21ヵ所に開設され、さらに一般のハローワークの中にも、お子様連れで相談できる「マザーズコーナー」が全国168ヵ所に開設されています(2015年10月現在)。

 「マザーズハローワーク」に登録している求職者は子育て中の方(20歳未満のお子様がいる方)が約7割、それ以外の一般の方が約3割となっています。さらに子育て中の方の約7割に、未就学児(0歳〜6歳)のお子さんがいる方です。

 全国のハローワークに提出した求人票がそのまま、「マザーズハローワーク」に自動配信されていますが、仕事と子育ての両立を求めている方や、将来、出産を考えている方々などが働きやすい就業条件での求人を、「一般に公開されている求人とは別枠で独自に」受け付けている点が、非常に特徴的であり、「ワーク・ライフ・バランス対策」をしっかり行っていらっしゃる介護事業所にとっては、一歩リードした求人活動が可能です。

 「仕事と子育ての両立」に関する支援の具体的な内容や、応募される方に向けたメッセージが載せられる「求人補足票」もありますので、十分にアピールしていただければと思います。

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テーマ 【コラム】吉澤努  2016-08-26

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